インド北東部、西ベンガル州のヒマラヤ山麓で生産されるダージリンティー。標高、斜面、気温、霧、降雨、茶樹の品種、摘採時期、製茶方法が複雑に重なり、茶園やロットごとに異なる香味を生み出します。本ページでは、ダージリンティーの歴史、地理的表示、収穫期、茶園の見方、基本的な淹れ方を整理し、認定茶園の最新情報をデータベースから紹介します。
ダージリンティーとは
ダージリンティーは、インドの西ベンガル州北部にあるダージリンおよび周辺の指定地域で栽培・製造される茶です。一般的には紅茶として知られていますが、現在は茶園や生産者によって、緑茶、白茶、烏龍茶に近い製法の茶、特別な少量生産ロットも作られています。
ダージリンの香味は一つではありません。春摘みの明るく繊細な香り、夏摘みに現れやすい熟した果実やマスカテルを思わせる香り、秋摘みの穏やかな甘みなど、収穫時期によって性格が大きく変化します。同じ茶園でも、区画、標高、茶樹、天候、摘採日、製茶方法によって味は異なるため、茶園名だけで品質や香味を断定することはできません。
本ページにおける「茶園」
英語資料ではTea EstateとTea Gardenの両方が使われます。本ページでは、日本の紅茶市場で一般的な表現に合わせ、原則として「茶園」と表記します。
ダージリンティーの歴史
中国からヨーロッパへ広がった茶
茶を飲む文化は中国で長い歴史を持ち、17世紀にはオランダなどの海上交易を通じてヨーロッパへ広がりました。イギリスでは17世紀後半から18世紀にかけて喫茶習慣が定着し、茶は上流階級の嗜好品から、より広い階層が日常的に飲む商品へと変化していきました。
当時のイギリスは、茶の供給を主として中国との貿易に依存していました。そのため、東インド会社やイギリスの植物学者、行政関係者は、インドを含む支配地域で茶を栽培する方法を模索するようになります。
アッサムの茶樹とインド茶業の形成
1820年代には、現在のインド北東部アッサム地方で、シンポー族などの地域住民が利用していた在来の茶樹がイギリス側に知られるようになりました。この過程ではロバート・ブルース、チャールズ・ブルース、マニラム・デワンをはじめとする複数の人物と地域社会が重要な役割を果たしています。
1830年代にはアッサムでの商業的な茶生産が本格化し、1838年にはアッサム産の茶がイギリスへ送られました。これを契機として、インド各地で茶園開発が拡大していきます。
ダージリンでの試験栽培
ダージリンは、ヒマラヤ東部の山岳地帯に位置します。東インド会社がこの地域に行政・保養拠点を築いた19世紀前半、冷涼な気候が中国系の茶樹の栽培に適していると考えられ、試験的な植栽が行われました。
1840年代には、医師でダージリン地区の行政責任者でもあったアーチボルド・キャンベルが、中国系の茶樹を自宅周辺で試験栽培したとされています。その後、1850年代から商業茶園の開設が進み、ダージリンは世界的な高級茶産地として形成されていきました。
茶園の発展は、イギリス人経営者だけによって実現したものではありません。ネパール系を中心とする移住労働者、地域住民、茶摘みや製茶を担ってきた多数の労働者とその家族によって、産地の生産基盤と文化が築かれてきました。ダージリンティーの歴史を理解する際には、植民地貿易の歴史だけでなく、地域社会と労働の歴史も重要です。

87茶園と「ダージリン」の地理的表示
Tea Board Indiaは、ダージリンティーの認定生産地として87の茶園を案内しています。栽培面積は合計約17,500ヘクタール、年間生産量は概数で約1,000万kgとされています。ただし、生産量は天候、茶園の稼働状況、労働環境、市況などによって年ごとに変動します。
「ダージリン」は、単にダージリン地方の雰囲気を表す一般名称ではありません。指定された地理的範囲の登録茶園で栽培され、定められた条件に従って製造された茶を識別するための地理的表示および認証商標として保護されています。
したがって、他産地の茶を混ぜた商品や、ダージリン以外で生産された茶を、真正なダージリンティーとして表示することはできません。購入時には、産地表示、茶園名、収穫年、収穫期、ロット情報、輸入者または販売者の説明を確認すると、商品の性格を把握しやすくなります。
ダージリンティーの基礎データ
- 認定茶園数
- 87茶園
- 主な所在地
- インド・西ベンガル州北部
- 栽培面積
- 合計約17,500ヘクタール
- 年間生産量
- 概数で約1,000万kg
- 主な製法
- オーソドックス製法
- 主な茶樹
- 中国系実生、クローナル種など
※茶園数は認定制度上の茶園単位です。所有会社、運営会社、茶園内のDivision、旧称、統合前の名称とは必ずしも一致しません。
収穫期によって変わるダージリンの香味
ダージリンでは、同じ茶園でも摘採時期によって茶葉の性格が大きく変わります。日本の販売店では、主に次の区分が使われます。
ファーストフラッシュ
春摘み/おおむね3月から4月
冬の休眠後に伸びた新芽を摘んで作られます。明るい水色、若葉、花、柑橘、ハーブなどを思わせる繊細な香りが現れやすく、製品によっては一般的な紅茶よりも外観が緑色に近く見えることがあります。
セカンドフラッシュ
夏摘み/おおむね5月から6月
春摘みよりも水色と味に厚みが出やすく、熟した果実、蜂蜜、香辛料、マスカテルなどと表現される香味が注目されます。ただし、すべての夏摘みがマスカテル香を持つわけではありません。
モンスーンフラッシュ
雨季摘み/おおむね7月から9月
降雨量の多い時期に生産されます。生育が速く、生産量を確保しやすい一方、春摘みや夏摘みより力強く日常的な性格になることが多く、ブレンド用にも利用されます。
オータムナル
秋摘み/おおむね10月から11月
雨季の後に作られる茶で、赤みを帯びた水色、穏やかな甘み、熟成した果実や木質を思わせる落ち着いた香味が現れることがあります。
※収穫時期は年ごとの天候、標高、茶園の判断によって前後します。販売者によって区分や表記が異なる場合もあります。
ダージリン紅茶・全87茶園データベース
以下の茶園一覧は、専用データベースから生成しています。正式名称、カタカナ表記、別名、所在地、標高、歴史、所有・運営情報、栽培、認証、香味傾向、観光情報などを、登録されている範囲で確認できます。
茶園情報は固定されたものではありません。所有会社の変更、休園・再開、認証状況、公式サイト、観光受け入れ、流通状況などは変化するため、個別情報は本文へ直接書き込まず、データベース側で更新・管理しています。
データベースの見方
- 正式名称:公的資料や茶園側で確認される英語名称
- 日本語表記:日本市場での慣用表記と英語綴りを考慮した表記
- 香味:茶園の固定的な味ではなく、複数ロットで報告される傾向
- 標高・面積:資料によって差がある場合は、確認できた範囲または複数説を表示
- 観光情報:公式受け入れ、要予約、第三者ツアー、未確認を区別
- 情報確度:公的資料、茶園公式情報、専門資料などの根拠に基づいて評価
Nostra Vita Research
ダージリン茶園データベース
Tea Board Indiaの公式リストを基準に、現在確認できている情報を公開しています。内容は今後も順次更新します。
アルーバリ茶園
ダージリンの認定茶園(Tea Board India公式リスト第1番)。所在茶区は未確認。
Aloobari
アンビオク茶園
Ambiok (Hillton)
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第2番)。 別名: Hillton。
Hillton / Hilton
アリヤ茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第3番)。
Sidrabong
アヴォングローブ茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第4番)。
Avon Grove
アンブーティア茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第5番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
バダムタム茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第6番)。 Goodrickeグループの所有。 ファーストフラッシュと中国種系の繊細な茶で知られるとされる。
バーンズベグ茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第7番)。 Goodrickeグループの所有。 Goodricke唯一のビオ有機認証園とされ、有機栽培のダージリンを産する。
バノックバーン茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第8番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
バラスン茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第9番)。 Jay Shree Tea(B.K.Birlaグループ)の所有。 茶園を流れるバラスン川に名を由来し(旧称Nahore Balasun)、2005年にJay Shreeが取得した。
チョントン茶園
Chongtong (Siristi)
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第10番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。 別名: Siristi。
Siristi / Sirisi
チャモン茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第11番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
キャッスルトン茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第12番)。 Goodrickeグループの所有。 高標高の畑からマスカテル系の香味で高い評価を受けるとされる、ダージリンを代表する茶園のひとつ。
ダジェア茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第13番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
ドゥーテリア茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第14番)。
Dhooteriah
ディララム茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第15番)。
エデンベール茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第16番)。
Eden Vale
ギン茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第17番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
ギエル茶園
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第18番)。
グレンバーン茶園
1859年にスコットランド系の会社によって開かれ、20世紀初頭からコルカタのプラカシュ家が4世代にわたり運営する茶園。ルンギート川沿いの渓谷に広がり、総面積750haのうち350haが保護林。茶園内の2棟の植民地期バンガローを改装したブティックホテルで知られ、ダージリンの茶園ツーリズムの代表格。
Glenbum
ゴパルダラ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第20番)。
グームティー茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第21番)。
ギダパハール茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第22番)。
ギャバリー&ミリクトン茶園
ミリク渓谷に広がる総面積812.85haの大規模茶園。1869年、ベンガル人企業家ビプロダス・パルチョウドリーによって開かれたとされ、インド人所有として最初期のダージリン茶園のひとつ。GyabareeとMillikthongの統合名称で、上部のMillikthong区画は中国種の茶樹が多い。現在はBagaria Groupが運営。日本での知名度は低い。
Gayabaree & Millikthong / Ghayabaree and Millikthong / Gayabari / Millikthong
ハッピーバレー茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第24番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
ジョガマヤ茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第25番)。
Jogmaya
ジュンパナ茶園
Jungpana (Jungpana Upper)
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第26番)。
Jungpana Upper
カレジバレー茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第27番)。
クマイ茶園
Kumai (Snowview)
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第28番)。 別名: Snowview。
Snowview / Snow View
リンギア茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第29番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
リザヒル茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第30番)。
ロングビュー茶園
Longview (Highlands)
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第31番)。 別名: Highlands。
Highlands / High Lands
ロプチュ茶園
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第32番)。
Lopchu Peshok
マーガレッツホープ茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第33番)。 Goodrickeグループの所有。 マスカテル系の繊細な香味で世界的に知られるとされる。
マリボン茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第34番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。 標高3,000〜6,000フィート、植栽面積285haの「ゴールデンバレー」の茶園とされる。
ミム茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第35番)。
ミッションヒル茶園
ダージリンの認定茶園(Tea Board India公式リスト第36番)。所在茶区は未確認。
ムーンダコティ茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第37番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
モハンマジュア茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第38番)。
マカイバリ茶園
カーソン近郊に位置する、日本で最も知られたダージリン茶園のひとつ。1850年代に開かれ、バナジー家が4世代にわたり運営した後、2014年にLuxmi Groupへ経営が移った。1988年に有機認証、1993年にDemeterバイオダイナミック認証を取得したとされ、有機栽培の先駆けとして知られる。満月の夜に摘採する「シルバーティップス・インペリアル」が著名。日本には公式代理店があり入手しやすい。
ムルータール茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第40番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
マハルデラム茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第41番)。
モンテヴィオット茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第42番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
Moonteviot
ナグリ茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第43番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
Nagari
ナグリファーム茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第44番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
Makurjung
ノースタクバー茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第45番)。
ナルバダマジュア茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第46番)。
ヌルボン茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第47番)。
ナムリン茶園
Namring & Namring (Upper)
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第48番)。 別名: Namring Upper。
Upper Namring / Namring Upper
オークス茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第49番)。
オカイティ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第50番)。
オレンジバレー茶園
Orange Valley (Bloomfield)
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第51番)。 旧称Bloomfield。
Bloomfield
パンダム茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第52番)。
パショク茶園
ダージリンの認定茶園(Tea Board India公式リスト第53番)。所在茶区は未確認。
Peshok
プーブセリン茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第54番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
Phoobshering
プーボン茶園
スキアポカリとグームの間の霧深い谷あいに位置する小規模茶園。「雲の彼方の谷」を意味する名を持ち、小ささから「チョタ・プーボン」とも呼ばれる。設立年は1913年説と1923年説(Duncans社建設)が食い違う。現在は茶園運営のティーリゾートが宿泊を受け入れている。日本での流通はほぼ確認できない。
Pubong / Chhota Poobong
プッシンビン茶園
Pussimbing (Minzoo)
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第56番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。 別名: Minzoo。
Minzoo
プグリ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第57番)。
ランガルーン茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第58番)。
リングトン茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第59番)。
Rington
リシーハット茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第60番)。 Jay Shree Tea(B.K.Birlaグループ)の所有。
ロヒニ茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第61番)。
ルングリー・ルングリオット茶園
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第62番)。 「Rangli Rangliot」の綴りでも知られる。
Rangli Rangliot
ルングムック・シダーズ茶園
Rungmook/Cedars
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第63番)。
Rungmook / Cedars
カンチャンビュー茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第64番)。 Rungneetからの改称説がある(要検証)。
Rungneet
サマベオン茶園
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第65番)。
Samebeong
セリンボン茶園
Selimbong (Rongbong)
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第66番)。 別名: Rongbong。
Rongbong
スーム茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第67番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
シングトム茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第68番)。
Singtam
スタインタール茶園
ダージリンのダージリン西部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第69番)。
サングマ茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第70番)。
セリムヒル茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第71番)。
シンブリ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第72番)。 Jay Shree Tea(B.K.Birlaグループ)の所有。 ミリク地区の大規模茶園で、Singbulli・Manja・Tingling・Murmahの4区画が9つの丘に広がるとされる。
シビタール茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第73番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。
スプリングサイド茶園
ダージリンのカーソン北部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第74番)。
ソウレニ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第75番)。
Sourenee
シンゲル茶園
ダージリンの認定茶園(Tea Board India公式リスト第76番)。所在茶区は未確認。
セポイドゥーラ茶園
Sepoydhoorah (Chamling)
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第77番)。 旧Ambootiaグループの有機茶園群の一つ(現LOTEPL運営とされる)。 別名: Chamling。
Chamling / Seepoydhura / Seepoydhoorah
シーヨク茶園
Seeyok (Spring Valley)
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第78番)。 別名: Spring Valley。
Spring Valley
プッタボン茶園
Tukvar (Puttabong)
1852年にキャンベル博士によって植栽が始まったとされる、ダージリン最古級の茶園。公式リストではTukvar (Puttabong)と表記されるが、流通上はプッタボンの名が広く使われる。ダージリンの町からシッキム州境方向へ約20kmに及ぶ大規模茶園で、5つのDivisionを持つ。1967年からJay Shree Tea & Industries(Birla系)が所有。日本でも春摘みが定番的に流通する。
Tukvar
タムソン茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第80番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。 カンチェンジュンガの眺望で知られるとされる。
タルザム茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第81番)。
ティンダリア茶園
ダージリンのカーソン南部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第82番)。
サーボ茶園
ダージリンのミリク地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第83番)。 Goodrickeグループの所有。 冷涼で霧の多い環境が特徴的な香味を生むとされる。
タクダ茶園
ダージリンのダージリン東部地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第84番)。 有機栽培中心のChamongグループの所有。
Takdah
ティスタバレー茶園
ダージリンのティスタ渓谷地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第85番)。
アッパーファグ茶園
ダージリンのルンボン渓谷(アッパーファグ)地区に位置する認定茶園(Tea Board India公式リスト第86番)。
ヴァータクバー茶園
Vah Tukvar (Sri Dwarika T.E.)
ダージリンの認定茶園(Tea Board India公式リスト第87番)。所在茶区は未確認。 有機栽培中心のChamongグループの所有。 Shree Dwarikaの別名を持つ。
Sri Dwarika / Shree Dwarika
条件に一致する茶園はありません。
茶園データベースの表示にはJavaScriptが必要となる場合があります。ブラウザの設定をご確認ください。
ダージリンティーの選び方
ダージリンは、茶園名の知名度だけで選ぶより、収穫年、収穫期、製茶ロット、茶樹、販売時の保存状態まで確認した方が、目的に合った茶を見つけやすくなります。
1.まず収穫期を選ぶ
明るく繊細な香りを求める場合はファーストフラッシュ、果実味や厚みを求める場合はセカンドフラッシュ、穏やかで落ち着いた味を求める場合はオータムナルが一つの目安です。
2.茶園名だけでなくロットを見る
同じ茶園でも、区画、茶樹、摘採日、製茶方法によって品質と香味は変わります。商品名にDJ番号、ロット名、クローナル、チャイナ、ムーンライトなどの記載があれば、販売者の説明と合わせて確認してください。
3.香味表現を絶対視しない
「マスカテル」「フローラル」「シトラス」「蜂蜜」などの表現は、味を探すための手掛かりです。しかし、感じ方は抽出条件、水、保存状態、飲み手によっても異なります。商品説明と同じ香りを感じることを正解と考える必要はありません。
4.新しさと熟成の両方を見る
春摘みの鮮烈な香りは鮮度の影響を受けやすい一方、夏摘みや秋摘みの一部には、適切な保管によって角が取れ、まとまりが生まれるものもあります。収穫年が新しいだけで、常に優れているとは限りません。
5.販売者の情報開示を確認する
茶園名、収穫年、収穫期、原産国、輸入者、保存方法が明記されている販売者を選ぶと比較しやすくなります。希少性や最高級といった宣伝表現だけでなく、具体的な商品情報が提示されているかを確認してください。
ダージリン地方を地図で見る
茶園はダージリン市街の周辺だけでなく、クルセオン、ミリク、ティースタ渓谷、カリンポン方面を含む広い山岳地域に分布しています。直線距離が近くても、急斜面や谷によって移動時間が長くなることがあります。
※地図上の一般的な地点情報と、Tea Board Indiaの認定茶園範囲は同一ではありません。各茶園の位置はデータベース内の個別情報をご確認ください。
ダージリンティーの美味しい淹れ方
ダージリンの抽出条件は、収穫期、茶葉の大きさ、酸化度、焙煎・乾燥状態によって変わります。最初から一つの正解を決めるのではなく、基準となる条件から少しずつ調整する方法が適しています。
基本の抽出条件
- 茶葉
- 2.5〜3g
- 湯量
- 150〜200ml
- 湯温
- 85〜95℃
- 抽出時間
- 2分30秒〜4分
- 抽出回数
- 基本は1回。茶葉によっては2煎目も可能
基本の手順
- 新鮮な水を必要な量だけ沸かします。
- ティーポットとカップに湯を入れて温めます。
- 温めた湯を捨て、ポットに茶葉を入れます。
- 茶葉に適した温度の湯を注ぎ、蓋をして抽出します。
- 抽出が終わったら、茶こしを使って最後の一滴まで別のポットまたはカップへ注ぎ切ります。
- 最初は何も加えずに香りと味を確認し、必要に応じて条件を調整します。
ファーストフラッシュの目安
繊細な春摘みは、茶葉2.5〜3g、湯150〜200ml、85〜90℃、2分30秒〜3分30秒から始めます。渋みが強い場合は、抽出時間だけでなく湯温を少し下げる方法も有効です。
セカンドフラッシュの目安
香味とボディのある夏摘みは、茶葉2.5〜3g、湯150〜200ml、90〜95℃、3〜4分を基準にします。香りが弱い場合は茶葉を増やす前に、湯温と抽出時間を確認してください。
オータムナルの目安
秋摘みは、茶葉3g、湯150〜200ml、90〜95℃、3〜4分を目安にします。製品によってはやや長めに抽出すると、甘みと厚みを感じやすくなります。
茶葉の形状による調整
| 茶葉の状態 | 抽出の考え方 |
|---|---|
| 細かい茶葉・ブロークン | 成分が早く出るため、短めの時間から試す |
| 一般的なオーソドックス茶葉 | 3分前後を基準に、香味を見ながら調整する |
| 大きく軽い茶葉 | 重量を正確に量り、必要に応じて抽出時間を延ばす |
| 白茶・ムーンライト系 | 商品ごとの差が大きいため、販売者の推奨条件を優先する |
味が合わないときの調整
- 渋みが強すぎる:抽出時間を短くする、湯温を下げる、茶葉を減らす
- 味が薄い:茶葉を増やす、抽出時間を延ばす、湯温を上げる
- 香りが立たない:茶葉と湯量を正確に量る、ポットを十分に温める、保存状態を確認する
- 味が平坦に感じる:水を替える、汲みたての水を一度だけ沸騰させる
- 冷めると渋い:抽出後に茶葉と液体を分離し、ポット内で抽出が続かないようにする
ミルクや砂糖について
高品質なダージリンはストレートで飲まれることが多いものの、飲み方に絶対的な規則はありません。ボディのあるセカンドフラッシュやオータムナルは、少量のミルクと合わせられる場合があります。まずストレートで確認した後、好みに応じて調整してください。

日本でダージリンティーを購入するときの確認事項
販売店や商品の在庫は頻繁に変わるため、本ページでは固定的なショップランキングを掲載していません。購入時には、次の情報が明示されているかを確認してください。
- 原産国と産地
- 茶園名
- 収穫年
- ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュなどの収穫期
- DJ番号またはロット名
- 内容量と価格
- 輸入者または販売者
- 保存方法
- 有機表示がある場合は認証機関と認証範囲
同じ茶園名でも、年度やロットが異なれば別の商品と考える必要があります。価格だけで比較せず、収穫情報、ロット、保存状態、販売者の説明を合わせて判断することが重要です。
参考資料と編集方針
本ページの概説は、Tea Board India、インド政府および西ベンガル州ダージリン地区の公的資料、茶業関係機関などを参照し、複数の情報を再構成して執筆しています。