ライフ&ハック

日常の衛生対策を見直す:洗浄・消毒・換気の使い分け

衛生対策は、強い薬剤や機器を増やせばよいというものではありません。飲み物の保管、食品の持ち帰り、手洗いなど、日常の場面ごとに必要な対策を考えます。以前の記事にあった「潔癖症になる」という勧め方も改めました。

開封した飲み物は保存方法を確認する

口をつけた飲み物の保存には気を付けたいものです。保管できる時間は飲料や温度などで異なるため、一定の時間なら安全とは言い切れません。開封後はラベルの保存方法を守り、飲み残しを長く室温に置かないようにします。

冷蔵食品は保冷して持ち帰る

冷蔵・冷凍食品を買うときは、保冷剤や保冷バッグを用意して、購入後は寄り道せず持ち帰るようにしましょう。魚介類や肉は包装の保存温度と期限を確認し、帰宅後は速やかに冷蔵庫などへ。見た目やにおいだけで安全性を判断しないことも大切です。

手洗いと乾燥を丁寧に

トイレの後は石けんと流水で手を洗い、清潔な方法で乾かします。設備の種類だけから「どこでも危険」とは決めつけず、施設の案内と清潔な使い方を確認しましょう。

口の中は歯科の助言に沿ってケアする

歯磨きや歯間の清掃は日常のケアとして続けたい習慣です。口の中を完全に無菌にすることを目指すのではなく、歯や歯ぐきの状態に合った手入れを歯科で相談しましょう。

消毒剤は用途と使用方法を守る

消毒剤は、対象物と目的に合った製品を、表示された方法で使います。手指用と物品用は同じではなく、濃いものを使えばよいわけでもありません。

家族がノロウイルスなどで嘔吐したときは、使い捨て手袋・マスク等を着け、汚物が飛び散らないようペーパータオル等で静かに取り除きます。その後の拭き取りと廃棄は、厚生労働省のノロウイルスQ&Aと使用する塩素系漂白剤の表示に従ってください。処理の対象によって必要な濃度が異なります。薬液を嘔吐物へスプレーする方法は勧めません。

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は別のものです。「500ppmだから、そのままどこにでも使える」「次亜塩素酸水なら安全」とは判断できません。人がいる空間への消毒・除菌剤の噴霧は勧められておらず、手指や物品への使用も製品の用途・注意事項を守る必要があります。

靴は素材に合った清掃と乾燥を

靴の蒸れやにおいには、素材に合う清掃と十分な乾燥から見直します。UV機器の照射を人のいる空間で行うことや、家庭に必須の衛生対策として機器購入を勧める記述は削除しました。機器を使う場合も取扱説明書と安全上の注意を確認してください。

居室へのオゾン導入は推奨しない

オゾンは吸い込むと肺などに悪影響を及ぼすおそれがあります。米国EPAも、空気清浄用として販売されるオゾン発生装置の健康影響と効果の限界を説明しています。病院で用いられる場合があることや、においが減ることを理由に、家庭の居室で安全に使えるとは判断できません。

部屋の衛生管理は清掃・換気を基本にします。この記事では、家庭の居室へのオゾン発生装置の導入を推奨しません。

家庭用品は取扱表示に沿って手入れする

高圧蒸気滅菌器は、対象物の耐熱性や機器の操作条件を理解して使う設備です。日常の食器や木製のまな板にも一律に使えるという説明は適切ではないため撤回しました。家庭では、食器・調理器具と洗浄製品それぞれの取扱表示に沿った手入れを行います。

対策は目的に合わせて選ぶ

不安な印象だけで消毒を重ねず、何を防ぎたいのか、その場面で何が必要なのかを確認することが大切です。感染や健康について心配が続くときは、機器や薬剤を追加する前に専門家へ相談してください。

確認に用いた資料