BMW M3は世代ごとに性格が大きく変わります。その中でもF80型M3は、M3セダンとして初めて直列6気筒ターボエンジンを採用し、2014年から2018年まで生産されたモデルです。
中古車サイトを見ていると、F80 M3は常に何十台か掲載されています。しかし、街中で見かける機会は少なく、希望に合う個体もなかなか出てきません。
では、F80 M3は世界で何台作られ、日本には何台ほど入ってきたのでしょうか。

F80 M3の世界生産台数
F80 M3のモデルライフ全体を集計した海外資料では、世界生産台数は34,677台です。
| 区分 | 生産台数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 前期型 | 7,594台 | 21.9% |
| LCI | 25,820台 | 74.5% |
| M3 CS | 1,263台 | 3.6% |
| 合計 | 34,677台 | 100% |
前期型は全体の約22%で、LCIとCSを合わせた後半のモデルが約78%を占めます。前期型よりも、モデルライフ後半に作られた車の方が世界全体では多かったことになります。
地域別では、米国16,057台、カナダ1,104台、北米以外の左ハンドル車8,771台、北米以外の右ハンドル車8,745台という集計です。
ただし、この34,677台はBMW Groupが年次報告書で公表した数字ではありません。BMWの生産情報に詳しい海外コミュニティが、モデルライフ終了後にまとめた詳細集計です。複数のBMW系資料で同じ数字が参照されていますが、BMW公式発表とは区別して扱う必要があります。
日本には800台前後という推定
BMW Japanは、F80 M3だけの日本販売台数を公表していません。そのため、日本に何台入ったかを正確に知ることはできません。
一つの目安になるのが、F80の販売期間におけるBMWブランド全体の日本販売比率です。JAIAが公表する日本のBMW新規登録台数と、BMW Groupの世界販売台数を比べると、日本の比率はおおむね2%台前半で推移していました。
この比率を世界生産34,677台へ当てはめると、日本導入は約760〜900台。中心は約830台になります。
したがって、F80 M3は日本へ800台前後入った可能性がある、というのが現時点での大まかな結論です。
もちろん、BMW全車種の販売比率とM3の国別配分が完全に同じだった保証はありません。そのため、830台を確定台数とはせず、数百台後半から900台程度の範囲で考えるのが現実的です。
中古車サイトの掲載台数とは別の数字
2026年6月8日にカーセンサーで確認できたF80 M3は33台でした。
しかし、この33台は日本に残っている全車両の数ではありません。その日にカーセンサーへ広告が出ていた販売車両の数です。
長期保有されている車、他の媒体だけに掲載されている車、店頭や業者間で流通している車、売却予定のない車は含まれません。反対に、同じ車が再掲載されたり、複数の販売経路に出たりする場合もあります。
つまり、「中古車サイトに30台ほどしかないから、日本にも30台しかない」ということではありません。国内に存在する車のうち、ある時点で購入可能な状態になっているのが、ごく一部だということです。
日本に何台残っているのか
新車で導入されてから年数が経過すると、事故による全損、抹消登録、海外への再輸出、長期不動化などによって国内の実動車は減ります。一方で、並行輸入や海外からの再輸入もあります。
日本導入を800台前後とした場合、2026年時点でも国内には700台台を中心に、数百台規模で残っている可能性があります。
現時点で確実に言えるのは、世界生産が3万台規模である一方、日本へ入ったのは1,000台未満と考えられ、現在同時に購入できる車はその一部に限られるということです。
有料追記
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