皆さんは「サンリオピューロランド」に遊びに行ったことがありますでしょうか。
東京都多摩市に位置する屋内型テーマパークで、ご存じの通りハローキティをはじめとしたサンリオキャラクターたちと出会える場所です。子どもや女性に人気のある施設として知られていますが、実際には幅広い世代が楽しめるエンターテインメントが詰まっています。
今回私は初めてサンリオピューロランドを訪れました。正直に言えば、行く前は「果たして自分が楽しめるのだろうか」という不安が大きく、半信半疑の気持ちでした。私は30代の男性で、妹などもいなかったため、これまでサンリオの世界に深く触れる機会はありませんでした。どこか「子ども向け」「女の子向け」という固定観念を持っていたのです。
しかし実際に行ってみると、その印象は大きく覆されました。本記事では、初めて訪れた体験を詳細に綴り、大人の男性目線からもサンリオピューロランドが十分に楽しめる理由をお伝えしていきたいと思います。

サンリオピューロランドのアクセスと立地
まず立地ですが、サンリオピューロランドは京王多摩センター駅・小田急多摩センター駅から徒歩数分という好アクセスです。新宿や渋谷からも電車一本で行けるので、都内からの小旅行としてちょうど良い距離感だと感じました。
また、車で行く人のために駐車場も複数用意されており、公共交通機関でもマイカーでも不便はありません。屋内型のテーマパークなので天候に左右されない点も大きな魅力で、雨の日のデートや家族連れのお出かけにも最適だと思います。
営業時間と料金設定
営業時間は曜日によって異なり、平日は9時30分から17時まで、土日や混雑期は8時30分から18時までと長めに開園しています。意外だったのは、ディズニーランドやUSJのように年中無休ではなく、水曜日と木曜日が休館日になっている点です。
チケット料金は大人1人あたり約6,000円前後。正直、入場前は「少し高いな」と思いました。ディズニーほどの規模ではない施設に対して、この価格で満足できるのかどうか不安だったのです。しかし、その不安はすぐに吹き飛びました。
独特な建物の構造とフロアマップ
ピューロランドは外観こそコンパクトに見えますが、内部に入るとまるで迷宮のように複雑で奥行きがあります。エントランスが3階にあるという珍しい構造で、そこからピューロビレッジへと進むと一気に幻想的な空間が広がります。

中央には「知恵の木」という巨大なモニュメントがそびえ立ち、その周囲を囲むようにアトラクションやショップが配置されています。吹き抜けの2階分の広さがあり、建物の外観からは想像できないスケール感に驚かされました。
歩いていると自然と方向感覚が失われ、小さな迷子気分を味わえるのも特徴的です。大人のデートであっても、探索しているだけで楽しい時間が過ごせます。
飲食エリアとキャラクターフード
ピューロランドの楽しみの一つが、キャラクターをモチーフにした可愛らしいフードメニューです。私が訪れた際には「クロミちゃんのカレー」をいただきました。見た目のインパクトもあり、食べる前からワクワク感を味わえます。

このクロミちゃんのカレーは意外にも辛口なので、子供は少し難しいかもしれませんね。
量が少ない目なので、成人男性であれば来場前にこっそり食べておくか、サイドメニューのポテトや唐揚げで調整するのがおすすめです!
グリーティングとキャラクターとのふれあい
サンリオといえばやはりキャラクターとのグリーティングが魅力です。
パーク内ではタイムスケジュールに沿って様々なキャラクターと写真撮影ができます。スタッフの方々も非常に親切で、ファンでなくとも自然と笑顔になれる温かい雰囲気でした。

最近は事前予約や整理券がスマホで簡単に取れるようになっており、効率よくキャラクターとの時間を楽しめる点も便利です。

圧巻のミラクルギフトパレード
そして、最大の見どころが「ミラクルギフトパレード」です。これは想像以上に本格的で、大人でも大いに楽しめるエンターテインメントでした。

キャラクターたちが音楽と光の演出に合わせて登場し、ダンサーたちが華麗なパフォーマンスを披露します。特に空中パフォーマンスは驚異的で、まるでサーカスやマジックショーを見ているかのような迫力がありました。
特にダンスの技術は凄まじく、国内トップレベルのダンスで、これだけでもチケット代の価値があるのでは?と思わせる内容でした。

「子ども向け」という先入観は完全に払拭され、むしろ大人がじっくり堪能できる完成度の高さを誇っていました。
有料の前方席もありますが、その価値があると感じるほどのクオリティです。
家族向けアトラクションと体験型ライド
ピューロランドには大人が絶叫するようなジェットコースターはありません。その代わり、家族みんなで楽しめる体験型アトラクションが揃っています。

「マイメロードドライブ」ではクロミやマイメロディと一緒にライドを楽しみ、途中で写真撮影が行われ、最後にはプリクラのように印刷して持ち帰ることができます。小さな子どもでも怖がらずに参加できる設計で、家族連れにはぴったりのアトラクションだと思いました。

丸一日いても飽きない工夫
当初は「3時間くらいで飽きてしまうのでは」と思っていましたが、実際にはパレードを待ったり、キャラクターと写真を撮ったり、アトラクションを回ったりしているうちに、あっという間に閉園時間になっていました。

大人二人で訪れても十分に満足できる構成になっており、思い込みで敬遠してしまうのはもったいないと感じました。
来場者の優しさに触れたエピソード
最後に、個人的に心に残ったエピソードを一つご紹介します。パートナーが大切にしていたぬいぐるみを館外で落としてしまったのですが、別の来場者の方がわざわざ拾ってフロントまで届けてくださり、無事に手元に戻ってきたのです。届け出ていただいたサンリオの来場者の方には本当に感謝です。

この出来事を通じて、サンリオピューロランドを訪れる人たちの温かさや思いやりを実感しました。キャラクターやスタッフだけでなく、来場者同士の優しさもまた、この施設の魅力の一部だと感じます。
大人の男性でも十分に楽しめるテーマパーク
今回初めてサンリオピューロランドを訪れてみて、最初の不安は杞憂に終わりました。キャラクターの可愛さはもちろん、パレードの完成度やアトラクションの工夫、施設全体の雰囲気など、想像以上に満足度の高いテーマパークでした。
30代の男性でも十分に楽しめますし、デートにもおすすめできます。特にパレードは一度は見る価値があると強く感じました。
「サンリオ=子どもや女性のもの」という先入観を持っている方にこそ、ぜひ訪れてほしい場所です。新しい発見や驚き、そして温かい体験がきっと待っていると思います。





