30代半ばから、地味なものにお金をかけるようになった

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20代の頃というのは、正直なところ、あまり深く考えずにお金を使っていたように思います。欲しいものがあれば買い、面白そうなガジェットがあれば試し、とりあえず便利そうなら手を出してみる、そんな感じの使い方でした。

しかし30代も半ばになってくると、少しずつお金の使い道が変わってきたことに気づきます。大きな買い物が増えたわけでも、贅沢をするようになったわけでもありません。むしろ逆で、以前よりも地味で、しかし自分にとっては確実に意味のあるものにお金を使うようになりました。

健康への投資

その代表的なものの一つが、サプリメントです。
実は20代の頃からサプリメント自体は飲んでいました。ネイチャーメイドのような大手メーカーの定番商品をなんとなく買って、なんとなく飲んでいる、という程度の付き合い方でした。

しかし正直なところ、あまり効果を実感することがなく、どちらかといえば「飲んでいるからまあ大丈夫だろう」という気休めに近い感覚だったように思います。ところが30代に入ってからは、サプリメントの選び方も少し変わってきました。

以前のように有名メーカーの定番商品だけを買うのではなく、個別にいろいろな種類を試したり、海外ブランドのものを取り寄せてみたりするようになったのです。

30代以降の体型は生活習慣が出やすい

やはりよく言われる通り、30代になると体の変化というものは避けられません。若い頃のように多少無茶な生活をしても平気というわけにはいかなくなり、少し油断すると体力は落ちていきますし、お腹は出てくるのに筋肉は減っていくという、なんとも微妙な変化が起こってきます。

20代の頃は、夜にお酒を飲んで締めにラーメンを食べても、体型はそこまで大きく崩れませんでした。しかし30代になると、同じことを続けているだけで、あっという間に体型は変わっていきます。基礎代謝は落ち、筋肉量も減り、気がつけばお腹だけがぽっこり出てくるような、いわゆる「おじさん体型」に近づいてしまうのです。

よく女性の間では、30代になるとヨガを始めたり、食事や健康に気を使うようになる、と少し小馬鹿にする感じでSNSで話題になりますが、これは決して女性だけの話ではありません。男性にとっても、問題です。

30代や40代になっても体型が引き締まっている男性というのは、例外なく何かしら体を動かす習慣を持っています。ジムでトレーニングをしていたり、ランニングをしていたり、あるいは趣味のスポーツを続けていたりと、必ずどこかで体を使う時間を作っています。そして同時に、食べる量をコントロールしています。つまり、この年代になってもスタイルの良い健康的な体を維持している人というのは、日々の生活の中で小さな努力を積み重ねているということでもあるのです。

逆に言えば、少しでも気を抜いたり、だらしない生活を続けていると、体型というのは本当に正直に崩れていきます。全体的には筋肉が少ないのにお腹だけが出ていたり、胸の周りや脇腹に余計な脂肪がついていたりと、なんともバランスの悪い体型になってしまうことも珍しくありません。そうならないためにも、多少お金がかかったとしても、トレーニングやサプリメント、プロテインといったものに投資する価値は十分にあると感じるようになりました。

細かい家電や周辺機器への投資

そしてもう一つ、30代半ばになってからお金の使い方が変わったと感じる分野があります。それは、細かい家電製品や周辺機器です。

若い頃の私はどちらかといえばガジェット好きで、PDAを買ったり、ノートパソコンを買ったり、スマートフォンやタブレット、ポータブルオーディオなどにお金をかけることが楽しみの一つでした。しかし時代が進み、スマートフォンの性能がどんどん上がっていくにつれて、以前ほど新しいガジェットに興味が湧かなくなってきました。結局のところ、日常生活の大半はスマートフォン一台で完結してしまうからです。

その代わりに、気づけば細かい周辺機器にお金をかけるようになっていました。たとえば充電ケーブルやACアダプターをAnkerの製品に変えたり、電源タップをパナソニックのしっかりしたものに買い替えたりといった具合です。

昔の自分であれば、ケーブルなんてどれも同じだろうと思い、100円ショップのものを選んでいたと思います。実際、20代の頃は「充電ケーブルなんて消耗品だから安いもので十分」と本気で思っていました。

安全性や信頼性を重視するように

30代になってくると、物を見る視点が少し変わってきます。

たとえばベッドの上で使っているiPhoneの充電ケーブルが、少し変色していたり、被覆が割れかけていたりするのを見ると、「このまま使い続けて火事になったら面倒だな」と考えるようになるのです。もちろん実際に火事になる可能性はそれほど高くないかもしれませんが、もし起きてしまった場合の手間や損失を考えると、ケーブル一本をケチる理由はあまりありません。そう思うようになってからは、信頼できるメーカーの製品を買い、まだ使える状態でも定期的に交換するようになりました。

延長コードについても同じです。昔は100円ショップで売っている延長コードを見て、「なんでわざわざ20倍くらいの値段を出してパナソニックの電源タップを買うんだろう」と思っていました。しかし今になってみると、ソファーの下や家具の裏など、普段は見えない場所に配線するものだからこそ、できるだけ安全性の高いものを選びたいと考えるようになりました。パナソニックの電源タップには絶縁パッキングが付いていて埃が入りにくく、トラッキング火災を防ぐ構造になっているものもありますし、一定以上の電力がかかったときの安全性も考えられています。そうした構造を知ると、多少値段が高くても納得して購入できるようになります。

同じように、乾電池などもなるべく信頼できるメーカーのものを選ぶようになりました。安い電池を使って液漏れが起きてしまい、リモコンや機器が壊れてしまうと、結果的に余計な手間が増えてしまうからです。ほんの数百円の差ではありますが、そうした小さなリスクを一つずつ減らしていくことのほうが、今の自分にとってはずっと価値があるように感じます。

お金の使い方も変化する

こうして振り返ってみると、30代半ばになってからのお金の使い方というのは、何かを誇示するためのものでも、単純な娯楽のためのものでもなくなってきたように思います。健康を維持すること、生活の中の小さなリスクを減らすこと、そして日々を少しでも安心して過ごせる環境を整えること。そうしたことに対して、以前よりも自然にお金を使うようになりました。若い頃は「まだ使えるのに交換するなんてもったいない」と思っていたようなことでも、今では「問題が起きる前に変えておいたほうが楽だ」と考えるようになっています。

こういう変化を自覚するたびに、ああ、自分もそれなりに歳を重ねてきたのだなと感じます。派手な買い物は減りましたが、その代わりに、生活の土台の部分に少しずつ投資するようになりました。それはもしかすると、年齢を重ねることによって生まれる、ごく自然な変化なのかもしれません。

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