外環道はなぜダラダラ混み続けるのか

クルマ
この記事は約4分で読めます。

以前、私は東京に住んでいたことがあります。六本木や渋谷周辺で、車中心の生活をしていました。

地方で暮らしていたときは、車移動が中心でした。
朝夕は慢性的に渋滞し、信号や交差点の構造が悪いだけで簡単に流れが止まります。
なので東京に引っ越す前は、「東京なんて四六時中ずっと大渋滞なんだろうな」と勝手に想像していました。

ところが、実際に走ってみると、意外なほど混んでいません。

もちろん駐車場代は異常です。月4万〜5万円ほどして、地方ならワンルームが借りられるくらいの金額です。ただ、それでも車移動そのものは思ったより快適でした。

特にC1(首都高速都心環状線)の内側は印象的です。局所的に詰まることはあるものの、あれだけ複雑で交通量が多い割には、昼間スイスイ流れていることも珍しくありません。土日の昼に軽く出かけて、そのまま横浜まで簡単に行けてしまうこともあります。

「東京のど真ん中ほど空いている」

これは実際に住んでみてかなり驚いた部分でした。

本当に混んでいたのは“外へ向かう道”

逆に、「これはキツいな」と感じたのは都心から外へ向かう道路です。

たとえば渋谷から都道312号へ抜ける方向。特に目黒駅から都立大学方面へ向かうあたりは、一気に流れが悪くなります。二子玉川方面もかなり混雑しますし、調布・三鷹方面は非常に混雑します。

夕方だけではありません。昼間でも慢性的に渋滞していて、信号1回で全然進まず、5分以上ほぼ停止状態みたいなことも珍しくありません。

おそらく、都心から離れるほど車依存が強くなることに加え、物流や広域移動の流れまで巻き込まれるからだと思います。

これは埼玉へ引っ越してからも同じように感じました。

埼玉はかなり広く、車移動が前提の地域も多いです。大通り沿いを外れると、静岡などの地方都市に近い空気感もあります。昼間は空いていて、夕方だけ急激に混む、という非常にわかりやすい渋滞の仕方をします。

ただ、高速道路になると話が変わります。

外環道を走っていると、妙な混雑に気づく

何度か走っていて気になったのが、東京外環自動車道です。

和光市から三郷市を経由し、千葉県市川市まで伸びる高速道路ですが、その直下や並走ルートには国道298号があります。無料の一般道として整備されていて、外環道の代替ルートにもなっています。

面白いのが、時間帯によっては高速道路の方が遅いことです。

「これ下道の298号の方が速いのでは?」

と思う日も普通にあります。

実際に何度か走って観察してみると、特に混雑しやすいのがジャンクション付近でした。

  • 美女木JCT
  • 川口JCT
  • 三郷JCT

このあたりは本当に交通集中が激しいです。

調べてみると、外環道は単なる地元向け高速ではなく、

  • 関越自動車道
  • 東北自動車道
  • 常磐自動車道
  • 京葉道路
  • 東関東自動車道

などを接続する巨大な連絡路になっているそうです。

つまり地元の人だけでなく、

  • 首都高を避けたい人
  • 長距離物流
  • 高速道路の乗り継ぎ
  • 東海地方から東北方面へ抜ける車

など、さまざまな交通が集中します。

その結果、需要に対して道路容量がかなりギリギリになっていて、少し流れが止まるだけで一気に連鎖渋滞になってしまうようです。

美女木JCTは“独自ルール”ができていた

特に印象的だったのが美女木JCTです。

ここは首都高速側が詰まり始めると、その渋滞がジャンクションを越えて本線側まで伸びてきます。

すると、かなり不思議な光景が発生します。

本来2車線しかない場所なのに、ドライバーたちが自然発生的に「3車線化」してしまうのです。

左側の路肩に、首都高方面へ向かう車がずらっと並び始めます。

もちろん本来は良くないことだと思います。ただ、長年そこを利用している人たちが、「この方が全体として合理的」と判断した結果なのかもしれません。

少し危うさも感じるのですが、実際には半ば黙認された“現地ルール”のような空気になっていました。

外環道は、とにかく分岐で流れが止まると、それが本線全体へ波及してしまう。この特徴がかなり強いように感じます。

東京の渋滞は「中心」ではなく「外側」にある

いろいろ走ってみて感じたのですが、東京の道路は単純に「都心ほど混む」という構造ではありません。

むしろ、

  • 港区
  • 渋谷区
  • 千代田区

のような本当の中心部は、意外なほど流れていることがあります。

逆に、そこから外へ出るほど、

  • 郊外移動
  • 物流
  • 通勤流入
  • 高速道路接続

などが重なって、一気に混雑が激しくなっていきます。

さらに群馬方面など、もっと外側へ行くと、今度は地方都市のようにかなり快適に走れるようになります。

裏道で抜けようとしても、東京や埼玉周辺は意外と難しいです。住宅街、工場、川などで道が分断されていて、袋小路も多い。しかも極端に狭い道も多く、慣れていないと逆に危険です。

結局のところ、最も現実的なのは「混雑時間を避けること」なのかもしれません。

実際、外環道も夜9時を過ぎるとかなり流れが良くなります。逆に夕方4時〜7時あたりは、本線も国道298号もかなり厳しくなります。

東京は「どこへ行っても大渋滞」というより、

「中心は意外と流れていて、外側ほど巨大な交通の流れに巻き込まれていく都市」

なのだと、実際に走ってみて実感しました。

タイトルとURLをコピーしました