久しぶりに新しいゲームを買ったのですが、信じられないくらい良かったので、感想を書いてみたいと思います。

Twitterを見ていると先月くらいから、やけに面白そうな車のゲームの動画が投稿されていることに気付きました。
実写のようなグラフィックで、高級車から日本のクラシックカー、日本の改造車、峠全盛期の時代の車まで何もかも揃っていて、ポルシェやフェラーリなどもたくさん収録されているというゲームです。

フォルツァ ホライゾンは何度か聞いたことはあったのですが、そこまで期待していたわけではありませんでした。
私は今まで、グランツーリスモというドライビングゲームばかりしてきました。グランツーリスモこそが最もリアルで、本物の車に近いゲームだと思っていたからです。
今回実際に購入して遊んでみると、信じられないくらい衝撃を受けました。

革新的なドライビングゲームだった
フォルツァについては昔からなんとなくは知っていました。「アメリカのドライビングゲームなんだなあ」というくらいで、たまに動画が流れてきたりする程度で、あまり興味はありませんでした。
馴染みのないワールドだったり、また車もどこか演出が強く、なんかアメリカの舞台をただ走るような、GTAみたいなゲームなのかなと思っていました。
しかし、今回舞台が日本になり、東京や富士山などを中心とした、日本をテーマにした世界になっていて、その完成度があまりにも高いと言われていたので、かなり興味が湧きました。

残念ながらプレイステーション5版は発売されておらず、現在はPCユーザーかXboxでしか遊べません。ゲーミングPCを組むこともできますが、このゲームだけのために30万円近くかけるのも嫌でしたし、安定して遊びたかったので、私はなるべく安い予算でゲームができるように、中古でXbox Series Sを購入しました。
人生で初めてXboxを購入したのですが、これはなかなか使いにくい端末です。
設定もまさにマイクロソフト感で、ネットワークの不安定やログインの不便さもあります。
ただ、このゲームを遊ぶためなら十分納得できます。

せっかくなので、ハンドルコントローラーも本格的なものを購入しました。最初は2〜3万円くらいのモデル、ロジクールのG29やG293を買おうかなと思っていたのですが、ChatGPTに聞いてみると、「絶対にダイレクトドライブ方式の本格的なもののほうが良い」と勧められ、少し高かったのですが、
を購入しました。組み立ては少し難しかったのですが、このハンドルコントローラーとXbox、それに50インチのテレビ、AVアンプ経由で5.1chスピーカーを接続して、早速プレイしてみました。
車そのものを楽しめるゲーム
フォルツァ ホライゾンは昔から、「リアリティが全然ない」「レーシングシミュレーターではない」とレビューサイトでよく言われていました。しかし正直言って、私はあまりの完成度の高さに驚いてしまいました。
確かにグランツーリスモと違って、リアリティそのものより楽しさや感情を優先している部分はありますし、ドライビングの感覚も結構違います。しかし、このバージョンは本当によくできていて、車ごとの差も大きく感じられますし、思っていた以上にリアリティが高いのが特徴です。

東京や伊豆、富士山周辺のような風景の中を走ったり、伊東や伊豆をイメージさせるような海沿いの道や山道。
市街地をダラダラと流したりしながら、好きな場所でイベントを見つけたり、突発的に知らないプレイヤーとバトルをしたり、競争をしたり、中古車を見つけたり、イベントアイテムを探したりと、本当にやることがたくさんあります。

24時間の時間の移り変わりや四季の表現も素晴らしく、こういうゲームをずっとやりたかったんだという、まさに小学生の頃から頭の中で思い描いていた最強のレーシングゲームという感じでした。
グランツーリスモとはフォルツァは考え方が異なる
私はグランツーリスモを1から7まで遊んでいて、大抵のイベントをクリアしています。
グランツーリスモというゲームは、昔からライセンスを取って、セミナーを受けて車の特性を知って、車の挙動や動かし方を覚えて、レースに参加して、お金を貯めて好きな車を買って、さらに難しいレースへ進んでいくというゲームです。それはそれで面白いですし、貴重なゲームです。
しかし、車の楽しみ方というのはそれだけではありません。
ダラダラと街をドライブしたり、山道をぼんやりとゆっくり走ったり、海の近くの駐車場に停めて海を眺めたり、東京のような街並みを流してみたり、車の中でジュースを飲んだり、お弁当を食べたり、そんな時間のほうが、実際の車好きにとっては長いはずです。
ところがグランツーリスモの場合は、基本的にはサーキットで他人と順位を競ったり、タイムアタックをしたりすることがゲームの中心で、ダラダラとマップを流すという遊び方は過去に一度もありませんでした。
しかし、このフォルツァ ホライゾン6というのは、まさに真逆です。

市街地や山や海沿い、ダートコースや街並みを流したり、駐車場に停めてぼんやりしたり、他のプレイヤーとのんびりツーリングしたり、突然競争を始めたり、高速道路を流してみたり、気が向いたらイベントに参加してみたりと、まさに東京や日本を舞台にしたRPGを車で遊んでいるような感覚です。
昔で言えば、チョロQシリーズのプレイステーション版で感じたような探索する面白さ、それを最新のグラフィックで本気で作ったようなゲームだと思いました。
イベント会場まで自分で運転して行く
初めて遊んだ時に一番驚いたのは、イベントへの参加方法でした。
グランツーリスモだったら、メニュー画面でレースを選んでボタンを押せば、そのままレースが始まります。ところがフォルツァ ホライゾン6ではそうではありません。
マップ上にイベントが表示され、そこまで自分で車を運転して行かなければなりません。近い場所もありますが、中には10km以上離れている場所もあり、ゆっくり走っていると何十分もかかることがあります。

最初は、「わざわざ自分で行くの?」と思いました。
目的地へ向かう途中で景色の良い場所があれば写真を撮ったり、他のプレイヤーと並走したり、別のイベントを見つけたり、中古車を見つけたりと、寄り道ばかりしてしまいます。
道の発見という仕組みも楽しく、走ったことない道を流して、そこでアイテムなどを見つけたりして経験値もアップできるので探索しがいがあります。
ミニゲームもおもしろく、とにかく自由度が高い
そして意外にもレースイベントは結構難しく、上級者モードでも余裕だろうなと思っていたのですが、未だに初心者モードでレースをしています。
それでもかなりシビアな操作を求められる場面が多く、気を抜くとすぐに順位が落ちてしまいます。グランツーリスモを長く遊んできたので最初から簡単だろうと思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。

また、ミニゲームのようなものも本当にたくさんあります。
例えば、「東京シティフードデリバリー」。いってしまえばUber Eatsの車版のようなイベントです。顧客に頼まれた荷物を急いで届けたり、少し変わった条件で届けたりしながら報酬をもらうのですが、東京のような街でお金を稼ぎ、自分の好きな車を買っていくという流れが、現代の日本の若者の車遊びをゲームにしたような感じで、本当に面白くて思わず笑ってしまいました。
もちろん中古車を買ったり、誰かが売った車を購入したりすることもできますし、それだけではなく自由に塗装したり、エアロを付けたり、ホイールを交換したり、エンジンをチューニングしたりと、とにかく自由度が高いです。

私はレースゲームというより、車好きが一人で何時間もダラダラ遊べるゲームという印象を受けました。
今日はレースをやろうかなと思う日もあれば、今日は景色を見ながらドライブだけしようかなという日があっても十分楽しめます。日本を舞台にした、こんな遊び方ができるゲームは今まで本当にありませんでした。

ぶつかると反映されますし、バキバキに壊れた車を、修正して写真撮影ができます。
破損モードをオフにもできます。

日本の民家に対しての解像度が高すぎる
写真撮影モードも本当に素晴らしいです。
グランツーリスモにもフォトモードはありましたが、このゲームは好きな場所まで走って行き、その場で自由に撮影できます。
特に驚いたのは、日本の街並みの再現度です。
おそらく海外のゲーム会社が中心となって作った作品だと思うのですが、日本人が遊んでも違和感がほとんどありません。むしろ、日本人だからこそ「よくここまで見ているな」と驚くくらい細かく作られています。

例えば、東京や伊豆や富士山周辺のような景色、また伊東や伊豆をイメージさせる海沿いの道や山道、地方都市の住宅街などが本当によくできています。
さらに田舎へ行くと、山や畑、ガードレール、電柱の乱雑な配線、古くなった住宅、水たまりやアスファルトの質感、消えかかっている白線なども非常にリアルです。

営業中の小さなタバコ屋さんや、昔ながらのそば屋さん、飲食店が雑多に並び、その横には古びた駐車場があり、軽トラックが停まっていて、資材置き場にはブルーシートが掛かっています。こうした景色というのは、日本人なら普段見慣れているものですが、それが自然にゲームの中へ溶け込んでいます。
フォトモードで古民家を一軒だけ撮影しても、本当に実在する家なのではないかと思えるくらい、汚れ具合や錆び具合まで細かく作り込まれています。玄関先には植木があったり、花が植えられていたりして、住宅を撮影しているような気分になります。

最初、東京が舞台ということで、渋谷や新宿のような派手な街だけだと思っていました。
実際には、裏道の細い路地や、地方都市の少し寂れた街並みまでよく再現されていて、本当によく日本を観察しているなと思いました。

BMW M4で走ってみると、FRだけは極めて難しい(?)
実際に自分が乗っているモデル(F80 M3)とほぼ同じBMW M4を運転してみると、挙動や画面の揺れ方、エンジン音など、本当によく作り込まれています。
4WDやFFは非常に走りやすいのですが、FRタイプのスポーツカーだけは信じられないくらいシビアです。
少しリアが滑っただけでも、カウンターステアを当てたり、アクセルを少し戻したりするだけではなかなか立て直せません。正直言って実車より難しいのではないかと思うくらいです。画面ではトラクションコントロールがオンになっているのですが、リアスライドのタイミングがひどく、BMWのDTCをオフにして、アジアタイヤ履かさている感じです。

ハンドルコントローラーの設定がまだ煮詰まっていないのかもしれませんし、ゲーム側の設定なのかもしれません。
MOZA R3はダイレクトドライブらしく、荷重をかけた時やフロントのグリップが抜けた時、リアが滑り始めた時などの情報は非常によく伝わってきます。それだけに、一度FRが滑り始めると、どれだけ繊細なアクセルワークをしても、どれだけ丁寧にカウンターを当ててもスピンしてしまうことが多く、このあたりだけは今でも少し気になっています。
また、オートマだとDCT(デュアルクラッチ)が本来はどんどんギアを上げるのですが、ゲームだとレッドゾーンまで引っ張ります。実際にそんな細かい事が気になるほどに完成度が高いです。

今世紀ベストバイな車ゲーム

裏道の細い路地なども本当に丁寧に作られていて、「これは本当によく見ているな」と驚かされました。
むしろ日本人だったら、逆にここまで客観的には作れなかったのではないかと思えるくらい、日本という国をよく研究して作られているゲームだと思います。

レースをしても楽しいですし、他のプレイヤーとダラダラ走っているだけでも楽しいです。峠へ行って遊んでも良いですし、景色の良い場所で写真を撮るだけでも十分楽しめます。

フォルツァ ホライゾン6は、まさにそういう車好きの気持ちをそのままゲームにしたような作品でした。
無理をしてでもXboxを購入して本当に良かったと思います。ここまで自由度が高く、それでいてレースゲームとしてもしっかり面白い作品はなかなかありません。車が好きな方であれば、間違いなく一度は遊んでみる価値のあるゲームだと思います。