最近は編集部でも小規模なパーティーを開く機会が増えました。
「おもてなし」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、少し工夫するだけで狭い部屋でも快適に楽しめます。ここでは実際に試してきた料理やレイアウトのアイデアを紹介します。
1.レイアウト ― 限られた空間をどう使うか

フローリングの部屋で悩ましいのは「どこに人を座らせるか」という点です。
おすすめは、大きめのラグを敷くこと。たとえば13畳のリビングなら、ラグに8人、テーブル周りに6人と、合計14人ほど収容できます。
床に座る形式は一見窮屈そうですが、むしろ会話が弾み、リラックスした雰囲気になります。日本人にとって「床に座る文化」は馴染み深く、初対面同士でも自然と距離が縮まるのです。
配置の際は、人が歩く導線を意識すること。キッチンから料理を運ぶ動線を妨げないよう、ラグや椅子を置く方向を工夫するとストレスがありません。
2.食器やグラス、カトラリーの選び方

グラスやカトラリーにこだわると、場の雰囲気は一気に格上げされます。とはいえ、クリスタルガラスのリーデルや、銀製のクリストフルを揃えるのは現実的ではありません。実際、リーデル8客、フルート12客、ウェッジウッド4客を用意してみましたが、気づいてくださったのは数名程度でした。
その経験から分かったのは「コスパ重視で十分」ということ。イオンモールや百貨店で売っている1客500円前後のクリスタル調グラスでも、統一感があれば見栄えは抜群です。カトラリーもステンレス製のラッキーウッドなどを揃えれば十分洗練されて見えます。
もちろん、北欧ブランドのイッタラやアラビアで統一するのも良いでしょう。大事なのは「バラバラにしないこと」。器が揃っているだけで、料理が3割増しで美味しそうに見えます。
3.部屋の飾り付けで雰囲気を変える
部屋の装飾は「やりすぎないこと」が大切です。派手な装飾よりも、生花と間接照明が効果的。季節の花を一輪挿しにしてライトで照らすだけで、大人っぽい空間が生まれます。
ドリンクを冷やすには、ワインクーラーやパーティクーラーを用意するのが便利です。値段も2,500円〜3,000円程度で購入でき、何年も使えます。大きなボックスに氷を詰め、ビールやワインを入れておけば、冷蔵庫を料理専用に使えるので効率的です。
もうひとつの必需品が「大判ナプキン」。白いワンピースやスーツで来るゲストも多いので、ひざ掛けとして使える大きめのナプキンがあると安心です。汚れ防止だけでなく、飲み物をこぼしたときの応急処置にも役立ちます。
4.料理とドリンクのペアリング

ゲスト層に合わせてドリンクを選ぶのも大切なポイントです。
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20代が中心:スパークリングワインやフルーツカクテル、炭酸系の軽快なドリンク。
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40〜50代が中心:シャンパーニュから始まり、白ワイン、赤ワインへと流れる王道のコース。
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年配の方が多い場合:日本酒やビールを中心に、和食に合わせやすい構成。
料理は「手間をかけすぎず、普段食べないもの」を意識すると盛り上がります。編集部の定番メニューを紹介します。
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パテ・ド・カンパーニュ
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野菜のテリーヌ
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ローストポークのオーブン焼き
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鶏肉の赤ワインビネガーソース
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アサリの白ワイン蒸し
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白身魚のカルパッチョ
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タコのマリネ
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バゲットスライスにアボカドソースやジャム
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チーズ盛り合わせ
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ベーコンサラダ
これらは意外に手間がかからず、見栄えも良い料理です。大皿に盛って並べるだけで、パーティー感がぐっと高まります。

昼で人数が少ない場合は、アフタヌーンティーセットを使えば一気にお洒落になります。

5.ティータイムを取り入れる
昼間の小規模な集まりなら、アフタヌーンティー形式もおすすめです。3段トレイにケーキやサンドイッチを盛り付けるだけで、一気におしゃれな演出に。夜のパーティーでも、最後に紅茶とデザートを3段で出せば、テーブルの上が華やぎます。
ティータイムの導入は、単なる食事会を「イベント」へと昇華させてくれる魔法の工夫です。
まとめ
自宅でのミニパーティーは「狭いから」「特別な器がないから」と諦める必要はありません。
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大きなラグを敷いてレイアウトを工夫する
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食器やグラスは無理なく統一する
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生花と間接照明で雰囲気を演出する
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ゲストに合わせてドリンクを選び、普段食べない料理を少し添える
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仕上げにティータイムを用意する
この5つを意識すれば、誰でも快適なおもてなしができます。
「料理はシンプルに、雰囲気は華やかに」――これが自宅パーティー成功の秘訣です。ぜひ次の週末に試してみてください。



