「アンティークの雑貨って可愛いけど、どれを買ったら良いか分からない!」
最初は誰もがそう思うものです。覚えるまでは、どんなアイテムがいくらするのか見当がつかないことも多いですよね。
しかも家電製品のように型番があるわけではなく、自分の目で本質的な価値を判断する必要があります。中には偽物が紛れ込んでいることもありますから、初心者にはハードルが高いと感じられるかもしれません。
そこで今回は、アンティーク品を初めて購入するときのポイントや楽しみ方についてご紹介します。

1. 好きなデザインで、少額のものから始める
最初の一歩は「直感で選ぶ」こと。アンティークショップに入ったら、パッと目に入って「可愛い!」と思ったものを手に取ってみましょう。
そして、価格帯は1,000〜5,000円程度の小物がおすすめです。なぜなら、アンティークショップの中には「これは価値がある」と言って5万、10万といった高額商品を勧めてくる店もあるからです。うっかり購入してみたら、実はそこまでの価値がなく、ネットショップでは半額以下で売られていた……そんな経験をするとショックでアンティーク自体が嫌いになってしまうかもしれません。
少額で「自分が気に入ったもの」を買う。これが楽しく長く続けるコツです。
2. ファブリックや革製品は避ける
可愛らしい刺繍入りのバッグや革の小物。魅力的ですが、初心者には少々ハードルが高いアイテムです。
理由はメンテナンスの難しさ。布はシミや汚れが取れにくく、革はお手入れを怠るとすぐに劣化してしまいます。さらに匂いが残ってしまうことも。
その点、アクセサリーやガラス、陶磁器、鋳物は管理が比較的容易です。特にカトラリー(フォークやスプーン)やグラスは日常的に使えるうえ飽きがこないので、自然と愛着が湧いてきます。
3. 好きなジャンルが決まったら“見て学ぶ”
いくつか買ってみて、自分の好きなジャンルが見えてきたら次のステップです。ネットショップ、アンティークフェア、実店舗など、さまざまな場所で実際に手に取りながら勉強してみましょう。
親切なお店の方なら、作られた年代や産地の特徴を教えてくれることもあります。筆者はティーカップが特に好きなのですが、ひたすら眺めているうちに、初めて見るカップでも大体の年代や国が分かるようになってきました。
ブランド名やロゴが入っていないものも多いため、質感や相場を見抜くには「経験」がものを言います。

アンティークの醍醐味:掘り出し物との出会い
アンティークの魅力のひとつは「お得に貴重なものを手に入れられる」ことです。1世紀前に作られ、いまはもう製造されていないものを、思いがけず発見できることもあります。
例えば筆者が見つけたスプーンとフォーク。お店では「アンティーク カトラリー」として黒くくすんだ状態で並べられ、1本200円で投げ売りされていました。店主に「シルバーですか?」と尋ねても「ステンレスだよ」との返事。
ところが持ち帰ってシルバークロスで磨いてみると、驚くほどピカピカに。調べてみると、それはフランスの名門「クリストフル」のマルリーシリーズ。定価1万円以上、実売でも8,000円以上する品が、わずか200円で手に入ってしまったのです。
もちろん金額だけが価値ではありませんが、こうした“目利きの当たり”に出会ったときの喜びは格別です。

体験するほど、自然に覚えられる
結局のところ、アンティークを覚える一番の近道は「実際に触れてみること」です。ワインも同じで、自分で飲んだものは自然と記憶に残りますが、飲んだことのない銘柄はなかなか覚えられません。
アンティークも、自分で買い、手に取り、生活に取り入れていくことで少しずつ知識と感覚が積み重なります。
特に百貨店のアンティークコーナーは、ほぼ本物で品質も保証された品ばかり。価格は流通価格の2〜3倍になることもありますが、勉強の場としてはとても優秀です。時間があるときに足を運んでみると良いでしょう。
まとめ
アンティークは知識ゼロからでも十分に楽しめます。
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直感で好きなものを、まずは少額から。
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布や革は避けて、扱いやすい小物から始める。
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好きなジャンルが見つかったら、とにかく見て触れて経験を積む。
そして時には、思いもよらぬ掘り出し物に出会えることも。
アンティークは“値段”ではなく、“自分が気に入ったかどうか”が一番大切です。肩の力を抜いて、自分だけの宝物を探してみてください。


