ブリオーニのマルチケース財布は使いやすかったけれど…?

ファッション
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なぜ今さらこの財布の記事を書くのか

ちょうど10年前、2016年1月12日に購入したときの写真が出てきました。

そういえば、この財布については買ったときの気分や使っていた頃の感想を、どこにもきちんと記録していませんでした。2016〜2019年まで約3年ほど日常的に使っていたにもかかわらず、その使用感や評価をまとめないまま時間が過ぎてしまっていました。

せっかく10年という節目のようなタイミングで思い出したので、今さらではありますが、このブリオーニのマルチケース財布について、当時の自分のライフスタイルも含めて振り返ってみたいと思いました。

二つ折りから長財布、そしてマルチケースへ

私は子どもの頃はごく普通の二つ折り財布を使っていましたが、中学生くらいになると、少し背伸びをしたくなり、彫刻のような模様が入った長財布を持つようになりました。

今振り返ると、いかにも中二病的なセンスで、少しワイルドで大人ぶったデザインに憧れていたのだと思います。

その後、高校生くらいからはポール・スミスの長財布を愛用するようになり、デザインとブランドのバランスがちょうど良く感じられて、2回か3回ほど買い替えた記憶があります。

さらにダンヒルの長財布を購入したこともあり、どこかクラシックでおじさんっぽいアイテムに惹かれていた部分もあったのかもしれません。

そうした流れの中で、26歳前後の頃に出会って強くハマったのが、このブリオーニのマルチケース型の財布でした。

クレジットカード熱とマルチケースの相性

当時の私は、クレジットカードを集めること自体が一種の趣味のようになっていて、アメックスを始めとしたゴールドカードをいろいろな会社で発行するのが楽しくて仕方がありませんでした。

そうなると、自然とカードの枚数は増え、お札や小銭に加えて、カード類をまとめて持ち歩ける収納力の高い財布が必要になります。このマルチケースはまさにその要求を満たしてくれる存在でした。

カードがすべて入り、お札と小銭も収納でき、さらにもう一つのジッパー付きのスペースには、当時使っていたiPhoneのPlusサイズの大きなモデルがすっぽり収まります。

財布とスマートフォンを一体化したような存在で、これ一つを持って外出すれば、忘れ物の心配がほとんどなくなるという安心感がありました。

御殿場アウトレットでの衝撃的な価格

このマルチケースを購入したのは、御殿場アウトレットのブリオーニでした。
定価は税込みで17万2,800円と、なかなかの高級品です。

それがアウトレットでは半額の8万6,400円になっており、さらにそこから3割引くらいが適用されて、最終的には5万円前後で購入できた記憶があります。

ブリオーニの品質を考えると、かなり破格の値段で、当時は非常に得をした気分になったことをよく覚えています。

実際に手に取ってみると、革の質感は非常に高く、表面にはハードコートが施されているため傷にも強く、ファスナーや縫製などの細部の仕上げも信じられないほど丁寧でした。

かなり雑に使っても簡単には壊れず、機能性と耐久性の両面で満足度の高い製品だったと思います。

3年使って見えてきた経年劣化

ただし、使い始めて2年ほど経った頃から、少しずつ革の切り口部分が傷み始めました。特に縁の部分が毛羽立つようになり、長く使うとその部分がポロポロと剥がれてくる感じになります。

専門の革製品の修理業者に出せば、おそらくきれいに直せたとは思いますが、毎日持ち歩く財布として考えると、2〜3年でこの劣化が目立ってくるのはやや残念な点でした。

それでも全体としては非常にタフで、壊れるというよりも、見た目の古さが先に気になってくるタイプの経年変化だったと言えます。

便利さの裏にあった「おじさん感」

機能面ではほぼ文句のつけようがなかったこのマルチケースですが、最大の弱点はやはり見た目の印象でした。当時はスマートで合理的なデザインだと思っていましたが、今改めて見ると、どうしても少しおじさんっぽく見えてしまいます。

大きなiPhoneを入れて、分厚いマルチケースを手に持つ姿は、どこか中国人のような雰囲気もあり、今の自分の感覚では少し野暮ったく感じられます。

昔はPro Maxのような大きなiPhoneを好んで使っていましたが、ここ数年は普通サイズに戻り、片手で操作できる軽快さの方が心地よいと感じるようになりました。

そうした感覚の変化もあって、このマルチケースの存在が次第に重く感じられるようになったのだと思います。

ミニマル化した現在の財布事情

2020年頃からは、エルメスのCITY4CCというカードホルダーを使い始め、現金をほとんど持ち歩かない生活に切り替えました。

カードと、念のための1万円札と千円札を折って入れておけば十分で、財布はどんどん小さくなっていきました。

クレジットカード熱も5年ほど前に冷め、今ではVisaデビットのように口座から直接引き落とされる決済の方が、後から請求を確認したりポイントを管理したりする手間がなく、ずっと楽に感じています。

現在は小さなシンプルなケースを財布代わりに使っており、クリスマスにもらったカードケースを愛用しています。

ライフスタイルで評価が変わる財布

こうして振り返ると、ブリオーニのマルチケースは、カードをたくさん持ち歩き、スマートフォンも一緒に収納したい人にとっては、今でも非常に優れた選択肢だと思います。

一方で、私のように持ち物を極限まで減らし、決済もキャッシュレス中心に移行した人にとっては、少し大きく、少し重く、少し時代の空気からずれてしまった存在になってしまいました。

10年前には最先端で合理的に見えたものが、今では少し過剰に感じられるというのも、なかなか興味深い変化だと思います。

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