今回、初めて大たまごっち展に訪れてみました。
あらかじめ予約が必須となっており、当日券の扱いはほとんどないようなので、確実に行きたい場合は事前予約をしてから向かうのが安心だと思います。

会場は六本木ミュージアムで、六本木駅からも徒歩で行けますが、麻布十番駅から歩いた方が早く到着できます。
ただし、途中にかなりきつい坂があります。子ども連れやベビーカー利用の場合は、タクシーやバスを使った方が楽かもしれません。大人でも正直、上るのが大変だと感じる坂です。

歩いていると、左手に六本木ミュージアムが見えてきます。
すでに外観からしっかり装飾されており、たまごっちの「ゴ」のマークが印象的です。外には多くのファンが並んでいて、来場者は子どもだけでなくカップルが非常に多い印象でした。
体感的には、20代〜30代くらいのカップルが全体の半分ほどを占めているように感じました。
また、入場時間の管理がかなり厳密です。
ABCDのように区分が分かれており、チケットに記載された区分ごとに入場するスタイルになっています。
例えば12時入場開始の枠の場合、12:00〜12:10といった10分単位で案内されるため、かなりシビアです。遅れると入場に影響が出る可能性もあるので、時間には余裕を持って到着することをおすすめします。

さらに、このチケットは入場時だけでなく、入場後も非常に重要です。
グッズ売り場で商品を購入する際や、ガチャガチャを回す際にも提示が必要になるため、絶対になくさないよう大切に保管しておく必要があります。
受付を済ませると、さっそくオリジナルグッズを受け取ることができます。クリアシートで、デザインはランダム配布のようです。さらに会場奥へ進むと、「大たまごっち店」の大きなモニュメントが現れます。

このエリアでは基本的に写真撮影はOKで、スマートフォンでの撮影は問題ありません。ただし、動画撮影や大型機材の使用、フラッシュ撮影は禁止されているようなので注意が必要です。このモニュメントだけでもかなりテンションが上がりますが、その先にはさらに未知の体験が待っています。
ここから先はネタバレになってしまうため、初見のワクワク感を大切にしたい方は、この記事はここまでで読むのを止めるのがおすすめです。
さて、ここからはネタバレありで紹介していきます。
会場を進むと、プロジェクターのような仕組みで壁一面に映像が投射され、「皆さんをたまごっちにしています」という大きな案内が現れます。これだけでもなかなかワクワクする演出です。

その先へ進むと、その意味がすぐに理解できます。
なぜなら、たまごっちをこちらが覗き込むのではなく、私たち自身がたまごっちになり、外から覗かれているという、不思議な体験が始まるからです。

展示は時代ごとに進んでいきます。
1996年の初代たまごっち誕生当時は、ギャルやお父さん・お母さんが慌てて購入するシーンが描かれ、2004年頃になると、女の子が一生懸命たまごっちを育てている様子へと変わっていきます。さらに進むと、親がベッドの隙間に落ちているたまごっちを発見する、といったストーリーも登場します。

そして現代、2025年のシーンでは、VTuberやYouTuberのような人物が配信をしながらたまごっちを案内するという、非常に今風の演出になります。
時代の変化をなぞりながら、本当に自分たちがたまごっちになってしまったかのような感覚を味わえる構成になっており、かなり印象に残る体験でした。

さらに先へ進むと、キャラクターのモニュメントが設置されたゾーンに入ります。
ここにはミミッチ、クチパッチ、マメッチなどの人気キャラクターが登場し、それぞれのお部屋や世界観を体験できるコーナーになっています。

全体的に非常にかわいらしい雰囲気で、一緒に写真を撮れるスポットが数多く用意されています。大人から子どもまで、多くの来場者が撮影を楽しんでおり、家族写真を撮っている姿も印象的でした。作り込みもしっかりしていて、空間に没頭できる感じがあり、とても完成度の高い展示だと感じます。

さらに進んでいくと、今度は比較的新しい作品のキャラクターが登場します。
ミヤオッチやイルカッチなど、現代のたまごっちを象徴するキャラクターが並び、雰囲気も少しずつアップデートされていきます。

この先には体験型のコーナーがあり、大きなたまごっちのような装置が設置されています。

ボタンを押すと卵が割れ、中からキャラクターが登場する仕組みで、どのキャラクターが出てくるかはランダムです。自分は何が出るのか、周りの人と一緒にワクワクしながら体験できる、とても楽しいコーナーになっています。

また、少しビジュアルの異なるミミッチやクチパッチのモニュメントもあり、こちらは「たまごっちパラダイス」のイラストタッチで描かれていて、より現代風のデザインになっています。これもまた違った魅力があり、印象に残りました。

そこからさらに進むと、少し不思議な雰囲気のゾーンに入ります。
まるで宇宙人がUFOの中から機械を操作し、地球を覗いているような演出になっており、空間全体がどこか不穏で独特な空気に包まれています。

たくさんのモニターには、放置されてしまったたまごっちたちの様子が映し出されています。部屋の隙間、道路の隙間、公園の遊具の下など、さまざまな場所に取り残され、寂しさや愛情不足を感じているたまごっちたちが描かれており、少し胸にくるような表現になっています。

その先を抜けると、天使になってしまったたまごっちたちと、それを象徴するかのような、まめっちの銅像のような雰囲気のオブジェが置かれたゾーンに入ります。
壁面には、それぞれのキャラクターについて、
「何が原因で死んでしまったのか」
「何歳まで生きたのか」
といった情報が、かなり具体的に書かれています。

例えば、
・ももっち:20歳/お菓子を食べ過ぎた
・りんごっち:7歳/放置されすぎた
・おやじっち:35歳/寿命
といった具合に、一体ずつ死因がはっきりと明示されています。
つまり、先ほどの「放置されていたたまごっちたち」の描写は、ここへの伏線だったということが分かります。さらに、大きなポスターには「RIP」「安らかに眠れ」といったメッセージが掲げられており、ここで一度、たまごっちの物語は区切りを迎えます。

自分たちがたまごっちになった体験も、ここまで。
この先へ進むと、まるでもう一度人間に戻るかのような通路が用意されていて、その先には、たまごっちの歴史やアイテムをじっくり楽しめる、広い展示コーナーが続いています。

こちらのコーナーでは、歴代たまごっちの誕生から現代までの歴史が、パネル展示で紹介されています。
1996年の初代・白いたまごっちから始まり、種類が増えていった過程や、カラー化、赤外線通信への対応など、時代ごとの進化を順に体験できる内容になっています。

その反対側には、懐かしのたまごっち実機がずらりと並ぶコーナーがあり、実際に触って遊び、育てることができるようになっています。ただし、こちらは非常に人気が高く、どうしても人が集まりがちです。「行列は作らずご覧ください」と案内はされているものの、当時この世代をリアルに体験していた女性の愛好家の方々が、かなり熱心に遊んでしまうため、タイミングによっては少し待つ必要があるかもしれません。
それでも、今では入手困難な昔のたまごっちを実際に操作できるという体験は貴重で、これだけでもこのイベントに参加する価値は十分にあると感じました。

他にも、まるで小学校の職員室の机のような展示があり、その上には没収された設定のたまごっちグッズがずらりと並べられています。たまごっちのアニメなどでよくある、「学校に持って行って先生に見つかり、職員室で保管されるが、先生が代わりに育ててハマってしまう」というエピソードを思い出させる展示で、このあたりも世界観とリンクしているのかもしれません。

会場内には、クチパッチやメメッチなどのぬいぐるみが大量に展示されているコーナーをはじめ、攻略本や当時の関連書籍、3DSのゲーム、女子向けグッズなども豊富に並んでおり、懐かしそうに見入っている来場者が多く見られました。

さらに、たまごっちの設計図や開発途中の秘蔵資料といった、本来であれば一般には公開されないような展示もあり、どのような経緯で開発が進められていたのかを知ることができます。

新聞記事のスクラップも展示されており、1998年当時の「過剰在庫になってしまった」といった、メーカー側としてはあまり触れたくないであろう内容の記事まで包み隠さず公開されている点は、正直かなり興味深く、見応えのある資料でした。

30周年記念の寄稿イラストコーナーもあります。

この30周年記念の寄稿イラストコーナーは、本当にたくさんの人に愛されていることが伝わってくる空間で、それぞれの作家の個性的なタッチを一度に楽しめるのがとても贅沢です。
JINCO/JINO/Kiyuu/可哀想に!/火曜び/やすこーん/Masha/MAO/ぽこピー/ハノ
(いずれも敬称略)
といった方々をはじめ、数多くの個性的な作品を見ることができます。

また、たまごっちのデザインを手がけた渡辺けんじ氏のイラストも展示されており、その存在感はやはり特別なものがあります。さらに、「すみっコぐらし」の作者であるよこみぞゆり氏のイラストもあり、ジャンルを超えた広がりを感じさせてくれます。

また、別の一角には伝統工芸とのコラボレーションコーナーも設けられており、日本の伝統工芸品とたまごっちが融合した作品を見ることができます。友禅千代紙や提灯など、意外性のある組み合わせながらも不思議と違和感がなく、日本文化との親和性の高さを感じさせる展示になっていました。

展示の最後は、30周年を記念する特別なコーナーを抜けて終了となります。

キャラクターたちがケーキの上に並び、踊っているような演出になっており、その背景には、過去30年間の新品デッドストックのたまごっちが何百個もずらりと陳列されています。これは本当に圧巻で、思わず足を止めて見入ってしまう光景です。

私は1989年生まれなのですが、一番左に並んでいる初代に近いたまごっちのパッケージには、なんとなく見覚えがあり、強い懐かしさを感じました。当時はまだ5〜8歳くらいで、実際に遊んだ記憶はほとんどなく、かなりうろ覚えではありますが、あの特徴的なビビッドな色合いだけは、なぜか脳の片隅に残っています。

そして、いよいよ最後はお待ちかねのグッズゾーンです。

ここはかなり管理が厳しく、転売対策のため、最初の入場チケットを提示したうえで、1人あたり20分間のみ買い物可能となっています。30周年限定グッズが大量に並んでいますが、基本的に各種お一人様1点までという制限があり、なかなかシビアなルールです。

そんな中で驚いたのが、現在では在庫完売で入手困難となっているたまごっちパラダイスが、なんと2色とも在庫ありで販売されていたことです。写真の通り、何百個も積まれており、しかも定価で購入可能でした。これは事前に告知されていないサプライズで、持っていない状態でこのイベントに来た人にとっては、まさに最高のタイミングだと思います。

会場限定グッズは、手頃な価格帯のものも多く、ポストカードやクリアファイルなど、かわいらしいアイテムが豊富に揃っています。さらに、「ダイたまごっち店」限定のたまごっちも販売されており、このあたりはマニアであればぜひ押さえておきたいところです。実際に遊ばなくても、コレクション目的で欲しくなるレアな商品がずらりと並んでいます。

また、お会計後には「たまごっち店 ラボたま」が設置されており、ここではたまごっちパラダイスの限定アイテムを入手できます。自分のたまごっちパラダイスを持参し、機械にセットすることで、限定アイテムを無料でゲットできる仕組みになっています。

さらに最後にはガチャガチャコーナーがあり、こちらも1人1回限定で回すことができます。30周年記念ならではの貴重な内容なので、忘れずに立ち寄りたいポイントです。

なお、660円以上購入すると、ダイたまごっち店限定のショッパーがもらえます。このショッパーも非常にかわいらしく、記念としてぜひ手に入れておきたいアイテムです。
会場の外には、たまごっち店のカフェも併設されているので、展示後も引き続き楽しむことができそうです。

そんなわけで、正直なところ、もっとシンプルな展示で、ワクワク感もそこまで強くなく、さっくり見て終わるイベントなのかなと思っていました。ところが実際に体験してみると、想像以上に没入感の高い構成で、本当に驚きましたし、素直に感動してしまいました。

展示内容は、小さなお子様でも十分に楽しめますし、カップルで訪れても、大人同士で「懐かしいね」と言いながらふらっと立ち寄っても楽しめる内容になっています。そういう意味では、本当に全年齢対象のイベントだと感じました。

特に印象的だったのが、小学校低学年くらいの子どもが、昔の初代たまごっちを見て「すごく可愛らしい」「これもいいね」と話していた場面です。自分たちの世代の思い出のアイテムが、こうして世代を超えて自然に受け入れられ、愛されているのを見ると、たまごっちは30年経った今でも、みんなにとって大切な存在なんだなと改めて感じさせられました。
このイベントは、2026年1月7日から2月2日まで開催されていますので、気になっている方は早めに体験されるのがおすすめです。
また、今回は六本木での開催ですが、今後は愛知、茨城、大阪など、地方への巡回開催も予定されています。地方在住の方も諦めずに、こうした情報をチェックしつつ、早めに予約しておくと安心だと思います。
【イベント情報まとめ】

イベント名:
大たまごっち展 〜30周年記念〜
開催期間:
2026年1月7日(水)〜2月2日(月)
開催時間:
10:00〜20:00
※最終入場は閉館の30分前まで
※日時指定制・入場時間は10分刻みで管理されています
会場:
六本木ミュージアム
東京都港区六本木5-6-20
※六本木駅から徒歩可
※麻布十番駅からの方が近いが、急な坂あり
チケットについて:
・事前予約必須(当日券はほぼなし)
・入場後もチケットは必要(グッズ購入・ガチャ利用時など)
・紛失厳禁
展示内容:
・たまごっちの世界に入り込む没入型展示
・歴代たまごっちの実機体験
・30周年記念イラスト展示
・秘蔵の開発資料・新聞記事
・伝統工芸コラボ展示
・フォトスポット多数
グッズ・物販:
・30周年限定グッズあり(各種1人1点まで)
・買い物時間は1人20分まで
・たまごっちパラダイスの販売あり(定価・在庫あり)
・ガチャガチャは1人1回まで
・660円以上購入で限定ショッパー配布
・ラボたま設置(パラダイス限定アイテム配布)
巡回予定:
東京(六本木)終了後、
愛知/茨城/大阪 ほか、全国巡回予定あり
※詳細は公式発表を随時チェック推奨
おすすめポイント:
・子どもから大人まで楽しめる全年齢向けイベント
・懐かしさと現代的演出のバランスが非常に良い
・没入感が高く、想像以上に見応えあり


