最近、SNSを見ているとドラム式洗濯機に対して強い否定的意見、いわゆるアンチが一定数存在することに気づきます。多くの場合、その対立構造はドラム式洗濯機ユーザーとガス式乾燥機ユーザーの間で発生しています。
ドラム式がダメって言ってる人って大体以下のパターンが多いかなーと思います。
①乾燥機能を使ってない→吊り干しメインでゴワゴワ。ドラム式は叩き洗いなのでタオルは特に硬くなる
②乾燥後も臭い→入れすぎ,掃除不足,メーカーの問題(特に○立)が多い… https://t.co/uJptpg4M1W— なちゅ。@発達親向けハック本出ました📗 (@itacchiku) January 5, 2026
ガス式乾燥機を利用している人は、乾燥性能の高さを強く主張します。
「家族4人から6人分の大量の洗濯物が短時間で一気に乾き、仕上がりはふわふわで非常に満足度が高い。」「以前使っていたドラム式洗濯機から乗り換えて正解だった、なぜいまだにドラム式を選ぶのか理解できない」といった具合に、やや相手を小馬鹿にするような言葉が並ぶことも少なくありません。
一方で、ドラム式洗濯機を使っている側は、ガス式乾燥機の性能そのものを否定しているわけではありません。熱源としてガスを使う方が効率が良く、時間も短く、大量の洗濯物に強いという点については、多くの人が理解しています。それにもかかわらず、なぜここまで温度差が生まれるのか。そこには性能以外の理由があるように思えます。
高額な設備投資が生む「正しさ」を守りたい心理
ガス式乾燥機は、決して気軽に導入できる家電ではありません。本体価格だけでも新品で10万円を超えるものが多く、購入すればそれで終わりというわけでもありません。
脱衣所にガス管が通っている住宅は少なく、多くの家庭ではガス管の延長工事や室内工事が必要になります。その結果、環境によって差はあるものの、総額で20万円から、場合によっては30〜40万円近い費用がかかることもあります。
こうした大きな設備投資をした後に、10年〜20年前の性能が低かったドラム式洗濯機から切り替えた場合、乾燥性能の差に強い感動を覚えるのは自然なことです。その体験が、自分の選択は間違っていなかった、むしろ圧倒的に正しかったという確信につながり、その正しさを他人にも認めさせたくなる心理を生み出しているのではないでしょうか。
ドラム式洗濯乾燥機アンチに嫌悪感を覚える理由は
洗濯〜乾燥という現代の力で完全自動化できるタスクを、いまだに人力でやってることへの違和感から来ている世帯人数が多くて容量が〜とか言う人間で資金に余裕がある人は注文住宅建てる段階で給排水2口つけて2台置くような構造で解決する思考を持っている人も見かけるし賢い人間かどうかの一種のバロメーターになっている
濡れた洗濯物を取り出すのは30秒未満とかいう意見があるが全く見当違いである
洗濯機まで行く→作業→戻る
これらの工程が0から1に増えることの重みと
自分の時給価値を理解してない
ドラム式洗濯乾燥機アンチに嫌悪感を覚える理由は
洗濯〜乾燥という現代の力で完全自動化できるタスクを、いまだに人力でやってることへの違和感から来ている…— つちー (@tsichi_) January 5, 2026
最新ドラム式洗濯機が満たしている現実的な水準
一方で、現在のドラム式洗濯機は、かつての評価とは大きく異なっています。私自身も最新機種を使用していますが、60℃以上のお湯で洗浄し、そのまま脱水から乾燥まで一気に行えるなど、細かい設定が可能になっています。
例えばバスタオル4枚程度と着替えの衣類を合わせた量であれば、十分にふわふわで完全に乾いた状態に仕上がり、日常生活で不満を感じることはほとんどありません。
家族が4人以上で、毎日のように大量の洗濯物が発生する家庭でなければ、最新のドラム式洗濯機の性能はすでに実用面で十分な水準に達していると感じます。性能だけを切り取ればガス式が優れている場面は確かにありますが、ドラム式が致命的に劣っているという評価は、もはや現状には当てはまらないでしょう。
「洗濯と乾燥が分かれている」という決定的な違い
もう一つ重要なのは、ガス式乾燥機は乾燥機単体では完結しないという点です。洗濯と脱水は別の洗濯機で行い、その後人の手で衣類を取り出して乾燥機に移す必要があります。
たとえ乾燥時間が短くても、その切り替えのために在宅していなければならず、工程としては意外に拘束されます。それに対してドラム式洗濯機は、タイマー機能を使えば、夜のうちにセットするだけで、早朝には洗濯から乾燥まで全てが完了しています。起きたときには、そのまま取り出せる状態になっているのです。
最近の機種ではスマートフォンと連動し、外出先から任意の時間に仕上がるよう操作することもできます。この「人が介在しなくてよい」という点においては、ドラム式洗濯機の利便性は非常に高いと言えます。
ライフスタイルによって正解が変わるという結論
さらに、引っ越しの頻度という観点も無視できません。数年おきに住まいが変わる場合、引っ越し先ごとに脱衣所へガスを引けるとは限らず、設置場所や工事の問題が再び発生します。
その点、ドラム式洗濯機はワンルームや比較的小さな住宅にも設置でき、引っ越しの際も洗濯機1台として運ぶだけで済みます。こうした柔軟性を理解した上でドラム式を選んでいる人が多いため、あえてガス式を否定する必要がなく、結果として攻撃的な発言が少ないのではないでしょうか。
毎日大量の洗濯物が出る大家族で、広い脱衣所があり、今後何十年も住み続ける一軒家という条件が揃っていれば、ガス式乾燥機と洗濯機の組み合わせは非常に満足度が高い選択になります。一方で、都市部のマンションやアパート、2人暮らし、引っ越しの可能性がある生活では、ドラム式洗濯機で十分に事足りる場合が多い。
この前提条件の違いこそが、両者の評価を大きく分け、時に不毛な対立を生んでいるのではないでしょうか。


