なぜ佐藤オオキ氏(デザインオフィス nendo)は再度炎上したのか? コーヒーのMがLになる不思議

コラム
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ローソンの「マチカフェ」コーヒーカップに印字された大きな「L」ロゴが、サイズのLと誤認される問題がSNSで大きな話題になりました。Mサイズを頼んだのに、カップには堂々と「L」。これを見て「店員が間違えた?」と困惑する投稿が相次ぎ、人気お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之氏がラジオで取り上げたことで炎上は一気に加速しました。

この出来事で再び注目されたのが、ローソンPBデザインを手掛けるデザインオフィス「nendo」の佐藤オオキ氏です。佐藤氏のデザインは過去にも「美しいが分かりづらい」と議論を呼び、今回の騒動は“二度目の炎上”となりました。


デザインと実用性が再び衝突した

佐藤氏のデザイン哲学は「ミニマル」「統一」「抽象化」です。ローソンはPBブランド「3つ星ローソン」の浸透を狙い、大きく目立つ「L★★★」ロゴを導入しました。しかしこのロゴは一般利用者に浸透しておらず、「サイズのLだ」と誤認される当然の構造がありました。

ローソンは後からカップ下部にサイズ表記を追加しましたが、ユーザーがまず目にするのは圧倒的に大きい「L」。ユーザー視点では、「カップに大きくL=Lサイズ」と読むのは自然な反応でした。


SNSが捉えた“現場のリアル”

SNSには実際の混乱が多数投稿されました。

  • 「M用のフタが閉まらず気づいた」

  • 「母が『Lどこ?』とボタンを押しそうになった」

  • 「夫が『サービスでLにしてくれた?』と勘違いした」

つまり、今回は“見間違える人が少数”ではなく、多くの利用者が実際に間違えたという点が本質です。

こちらはセブンイレブンですが、一度炎上してからボタンが読みやすくなりました。


コンビニという特殊な売場が誤認を後押しした

コンビニは数秒で商品を選ぶ環境です。

  • 大きい文字

  • 写真

  • 色分け

といった視認性が購買行動の中心にあります。

一方、nendoによるローソンPBのミニマルデザインは、美しい統一感がある反面、視認性の面では不利です。過去のPBパッケージでも「中身が分かりづらい」と批判が起きましたが、その構造が再び表面化したのです。

特に今回は、ブランドロゴが“サイズ情報”という最重要情報と衝突したため、誤解が顕在化しました。


ローソンはデザインの再変更を決断

ローソンは今回の誤認を受けて、カップデザインを約3か月後に全面的に見直すと発表しました。

  • 「お客様への配慮が不足していた」

  • 「分かりやすいデザインに変更する」

というコメントからも、デザイン戦略ではなくUX(利用者体験)が優先される方向へ修正されていることが伺えます。


美しさだけでは成立しないデザインの難しさ

今回の炎上には、以下の3要素が絡んでいます。

  1. ミニマルデザインがコンビニ利用者の即時判断に適していなかった

  2. ローソンの新ロゴが一般ユーザーに浸透しておらず、サイズと混同された

  3. ブランド戦略とユーザー体験の優先順位が逆転していた

その結果、

「コーヒーのMがLになる不思議」

として再び炎上が発生しました。

デザインは美しさだけではなく、使われる環境や利用者の判断プロセスとの調和が不可欠です。今回の騒動は、ブランド戦略とUXのバランスがいかに重要かを改めて示す事例となりました。

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