お正月のアノ曲とお節料理の反省会

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さっき家電量販店に立ち寄ったところ、店内BGMから「お正月のアノ曲」が流れてきて驚いてしまいました。1月9日にもなると、街からはすっかり正月感が消え、「やっと週末だ」と、年末年始のことなどすっかり忘れて通常運転に戻っている頃ではないでしょうか。

そんなタイミングで耳に入ってきたあの曲に「まだこの店は正月気分なのか」と不思議な気持ちになりました。

お正月のアノ曲は「春の海」

あの曲の名前を、実は検索して初めて知りました。正式な曲名は「春の海」というそうです。しかも驚いたのは、その歴史で、初演は1929年。

てっきり何百年も前から日本にある伝統曲だと思い込んでいたのですが、実はまだ100年も経っていない、かなり近代の曲だったのです。作曲したのは 宮城道雄。瀬戸内海の、冬から春にかけての穏やかな海の情景を音楽で描こうとして作られた曲だそうです。

宮城道雄は視力を失っていましたが、音や風、波、空気の流れといったものを非常に鋭く感じ取る作曲家だったといわれています。

つまり、この曲は本来、お正月とはまったく関係がなく、冬の静けさから春がゆっくりと近づいてくる気配を描いた作品だったわけです。

なぜ正月の定番になってしまったのか

それがなぜ「お正月の曲」になったのかというと、曲の持つゆったりとした雰囲気が、年始の空気感によくあっていたからだそうです。
昭和初期から中期にかけて、正月特番や初詣の中継、店内BGMなどで繰り返し使われるようになり、気がつけば事実上のデファクトスタンダードにまで定着してしまいました。

私は1989年生まれですが、1990年代にはすでに当たり前のように流れていた記憶があります。そう考えると、「正月の象徴」として定着した歴史は、(1990年代当時では)まだ60年程度しかないということになり、意外と短い期間で刷り込まれた文化なのだなと改めて驚かされます。

ちゃっきり節も、実はかなり近代の曲

こうした話を考えていると、静岡市の「ちゃっきり節」も思い出しました。

こちらも何百年も前からある民謡のような印象がありますが、実は1927年リリースで、「春の海」よりも2年古い曲になります。これもまた意外な話です。

しかもこの曲、静岡の伝統音楽として作られたわけではなく、静岡鉄道が狐ヶ崎ヤングランドのコマーシャルソングとして制作したものだそうです。単なる商業施設のPRソングが、時を経て「静岡を代表する曲」になっているというのも、文化の定着の不思議さを感じさせます。

某氏が少年期に、友人同士で「J行ってくる」と隠語のように使っていたのは、かつての 狐ヶ崎ヤングランド が 狐ヶ崎ジャスコ へと変わっていった時代背景があったためです。現在では、同じ場所は イオン清水 となっており、こうして振り返ると、時代の流れというものは実に無情だと感じます。

正月は短く、おせちは多すぎたという反省

そんなわけで、正月というのは意外と短く、「春の海」も実際には三が日がピークで、長くても(関東では)松の内の1月7日頃までしか使われていません。

9日まで流れていると、やはり少し長く感じてしまいますし、今日行った家電量販店は、まだ正月気分を楽しみたかったのかもしれません。

さて、正月といえば、今年もおせち料理を作りました。
もはや4年目で、毎年「過去最高の出来」と言っているあたり、完全にボジョレーヌーボー状態なのですが、実際に仕上がりはかなり良かったです。

反省点も多く、来年のために個人的なメモとして残しておきます。

まず毎年やらかすのが黒豆です。足りない気がして今年も500g買ったのですが、結果的に大量に余り、何日も黒豆だけを食べ続ける期間が発生しました。

おせちに詰める分としては、乾燥状態で200g、多くても250gで十分だと思います。500gは完全に過剰です。ただし、丹波の黒豆は味が別格なので、ここだけは絶対に妥協しません。

黒豆については、昨年試した「砂糖液に先に浸して戻す方法」が非常に良く、シワも出ず、理にかなったやり方だと感じました。冷たい状態ですでに砂糖を入れ、浸透圧の変化を緩やかにするのは、実に合理的です。

栗きんとんの栗も250gで十分で、さつまいもと合わせれば量的には問題ありません。かまぼこも存在感を出す程度でよく、2本どころかほんの少量で足ります。

今回は4本買って半分以上余りました。煮物も完全に作りすぎで、おせちが10箱分くらいできてしまいました。

種類を絞って、丁寧に作った方が満足度は確実に上がります。エビも20匹はいらず、8匹程度で十分ですし、煮干しの量ももっと減らせます。全体的に「多すぎた」というのが今年の総括です。

干し椎茸は一番大きいどんこを選びましたが、これは小ぶりな方が食べやすく、使いやすく、味も良いと感じました。筍も1本で十分で、年末にはスーパーに生の筍が並ぶので、それを使えば品質を上げられます。

レンコンは丸ごと下茹でしてから皮をむき、カットすると仕上がりが良くなります。出汁については、鰹節は不要で、昆布がとにかく重要です。昆布だけは良いものを用意すべきだと強く思いました。

(※写真は生成AIではなく、2025年12月31日のデパ地下の海鮮売り場の図)

さらに、同時に作った海鮮丼やバラちらし用のマグロも、遠くまで買いに行かなくても、年末年始には近所のスーパーに十分品質の良いものが並ぶことが分かり、今後はそこで調達すれば十分だと感じました。

来年、というか今年の年末にこの文章を読み返して思い出せるよう、ここに記録しておこうと思います。

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