自宅Wi-Fiの2.4GHzと5GHzは、なぜ切り替えると速くなるのか

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日常的にインターネットを使っていると、通信が不安定になる瞬間がありませんか?
そのようなとき、マンション標準で備え付けられているWi-Fiの接続先を切り替えると、急に速度が改善することがあります。多くの家庭では、2.4GHzと5GHzという2種類のWi-Fiが用意されていますが、その違いを意識する機会はあまり多くありません。
そこで、実際にどれほどの差があるのかを確かめるため、通信速度を計測してみました。

測定は非常に簡単で、パソコンで「スピードテスト」と検索すれば、Googleなどの無料サービスで現在のダウンロード速度とアップロード速度を確認できます。

今回は同一環境で2種類のWi-Fiを切り替えながら測定しました。

ただし、ここで前提として押さえておく必要があります。インターネット速度は時間帯によって大きく変化します。一軒家で光ファイバーを直接引き込んでいる場合は比較的安定しますが、マンションや共同住宅では建物全体で回線を共有しているケースが多く、専用回線ではありません。

そのため、日曜の夕方から夜にかけて、動画配信サービスやオンラインゲームの利用が集中する時間帯には、極端に遅くなることがあります。逆に、早朝5時前後のように利用者がほとんどいない時間帯では、非常に高速な数値が出ることもあります。実際の環境を知るには、朝・昼・夜と時間を分けて測定するのが理想です。

実測して分かった5GHzの強さ

まず5GHzで測定した結果、ダウンロードは129.7Mbps、アップロードは114.8Mbpsでした。非常に高速な数値であり、このレベルであれば4K動画の視聴やビデオ会議でもストレスを感じることはほとんどありません。

条件の良い環境では500Mbpsから1Gbps程度出る人もおり、アップロード速度がさらに速ければ、動画編集後のアップロード時間も大幅に短縮できます。一般的な家庭利用では100Mbpsを超えていれば十分実用的と言えます。

2.4GHzが負けないことも

次に2.4GHzで測定したところ、ダウンロードは94.5Mbps、アップロードは104.0Mbpsでした。

こちらも高速ではありますが、同じ場所・同じ時間帯で切り替えて測定すると、5GHzよりも2割から3割ほど速度が落ちる傾向が見られました。この差は機器や環境の問題ではなく、周波数帯そのものの特性によるものです。

5GHzは近距離では非常に高速ですが、距離が離れると急激に電波が弱くなります。一方、2.4GHzは速度こそ控えめですが、壁や家具などの障害物に強く、遠くまで届きやすいという特徴があります。

そのため、Wi-Fi機材の近くでは5GHzが有利ですが、寝室など距離のある場所や、壁が多い環境では2.4GHzの方が安定することもあります。

遅さの原因は回線ではなく機材かも?

もし極端にインターネットが遅い場合、契約している回線自体の条件が悪い可能性もありますが、自宅まで高速回線が来ているにもかかわらず、ルーターで通信が詰まっているケースも少なくありません。

特に10年から20年前の古いルーターを使用している場合、性能や対応規格が現在の通信環境に追いついていないことがあります。

最近のルーターはWi-Fi 7(11be)をはじめ、Wi-Fi 6、Wi-Fi 5など複数の規格に対応しています。新しい規格では理論上5,764Mbpsといった桁違いの速度が出る可能性もあり、機材を交換するだけで体感速度が一気に改善することもあります。規格が分からない場合は、家電量販店のスタッフに相談するとよいでしょう。

Wi-Fiが遅いと感じたときは、回線を疑う前に、まず2.4GHzと5GHzの切り替え、時間帯の違い、ルーターの世代を確認する。これだけで、意外なほど快適な通信環境が手に入ることがあります。

有線という選択肢

ここまで無線LANの2.4GHzと5GHzについて見てきましたが、もう一つ忘れてはいけない選択肢があります。それが有線LANです。デスクトップパソコンのように設置場所が固定され、普段ほとんど移動しない機材であれば、有線は最も高速です。

有線LANは、電波状況や周囲の利用状況に左右されにくく、通信が安定しています。速度のばらつきが少ないため、動画編集、オンライン会議、大容量データのやり取りなどでは特に効果を実感しやすいです。

LANケーブルにもCAT6、CAT7、CAT8といった規格がありますが、極端に高速な環境を求めない限り、一般家庭ではCAT7程度で十分に高速です。実際のところ、回線や機器側が対応していなければ、より上位の規格を使っても体感差はほとんどありません。

比較的安価で2〜3千円あれば揃うので、無線で速度に悩んでいる人ほど、一度試してみる価値はありそうですね。

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