インフルエンザワクチン『KMB』を打ってみた体験記。注射の痛み・腫れ・効果・費用まで

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今年の冬は例年以上にインフルエンザが流行しているそうです。そんなニュースを聞いても、正直なところ私はあまり実感がありませんでした。なにしろ在宅ワーク中心の生活で、電車もほとんど乗らず、人混みに出ることもめったにありません。外出は週に数回、近所のスーパーやジムに行くくらい。だから「自分は関係ないだろう」と思っていました。

ところが、思わぬタイミングでインフルエンザワクチンを打つことになったのです。

耳鼻咽喉科での出来事

私はある持病の関係で、定期的に耳鼻咽喉科を受診しています。その日もいつも通り、診察を終えて帰ろうとしたとき、院長先生がふと「ところで、インフルエンザワクチンは打っていますか?」と尋ねてきました。突然の質問に少し驚きつつ、「いえ、まだ打っていません」と答えると、「今、大流行しているんですよ。打ったほうがいいですね」と即答されました。

私は一応、「打ったほうがいいですかね?」と確認してみたのですが、「打つか打たないかで言ったら、打ったほうがいいでしょうね」とやさしい口調で言われ、そのまま「ではお願いします」と返事してしまいました。まるで流れ作業のように、あれよあれよという間に接種が決まってしまいました。

サービスかと思いきや自費だった

内心では「親切な先生だな、サービスで勧めてくれるなんて」と思っていました。コロナワクチンの時期に「無料接種」が当たり前の感覚になっていたこともあり、特にお金がかかるとは思っていませんでした。

ところが会計の際に、「インフルエンザワクチン代 3,500円」と書かれた明細を見て軽く衝撃を受けました。どうやらこれは完全に「オプション扱い」、つまり自費接種。保険診療ではなく、別料金が発生するとのこと。あとから考えると当然のことなのですが、思い込みというのは恐ろしいものです。

とはいえ、結果的にはその場で接種できたのはラッキーでした。看護師さんにも「予約なしで打てるのは珍しいですよ。ちょうど在庫があったんです」と言われ、なんとなく特別待遇を受けたような気分になりました。

注射そのものは意外と軽い

注射自体はまったく大したことはなく、シャープペンシルで2〜3秒軽く突かれるような感覚でした。痛みもほとんどなく、すぐに終わってしまいました。個人的には、コロナウイルスのワクチンの方がずっと痛かったです。

その日は特に問題もなく、体調も良好。念のため水分を多めに摂って早めに寝ました。しかし翌日、思わぬ展開が待っていました。

翌日、腕が腫れた

接種から24時間ほど経った翌日の夜、注射を打った二の腕の部分がパンパンに赤く腫れているのに気づきました。
痛みは軽いものの、500円玉ほどの範囲が盛り上がり、触ると熱を持っています。まるでブヨに刺されたような膨らみで、腕を曲げると少し突っ張る感じがありました。

そこで、冷凍庫から保冷剤を取り出し、ハンカチに包んで腕に当てることにしました。冷やすと少し楽になります。ワクチンの副作用としてよくある「局所反応」だとわかってはいても、実際に自分の体で体験すると少し不安になります。

今回のワクチン「インフルエンザHAワクチンKMB」とは

今回接種したのは「インフルエンザHAワクチン『KMB』」というタイプでした。製造はKMバイオロジクス株式会社、販売は明治製菓ファルマ株式会社。国内で広く使用されている季節性インフルエンザワクチンの一つです。

このワクチンには、A型(H1N1、H3N2)とB型(ビクトリア系統)のウイルス株が含まれています。これらは2025年度の流行予測に基づいて選定されており、今年の流行株ともほぼ一致しているそうです。つまり、現時点では「かなり的中率が高い」ワクチンというわけです。

成分としては、ウイルスの「HA(ヘムアグルチニン)画分」を精製したもので、不活化処理されています。つまり、ウイルスそのものが生きているわけではないので、ワクチンを打ってインフルエンザにかかることはありません。接種後に体がこのHA成分に反応し、抗体をつくることで感染への抵抗力を得る仕組みです。

効果が出るまでの時間と持続期間

よく誤解されがちなのですが、ワクチンを打った翌日から効果が出るわけではありません。
体内で抗体が有効なレベルまで上昇するには、およそ2週間かかるとされています。
つまり、接種してから数日以内にインフルエンザウイルスに感染した場合は、十分な免疫ができていない可能性が高いということです。

また、その効果の持続期間は思っているほど長くありません。多くの医療機関では「およそ5か月前後」とされています。
つまり、10月〜11月に接種した場合、翌年の春先(3〜4月)までが有効期間というイメージです。ワクチンの効果は1年間続くものではなく、季節性の流行期をカバーする目的で毎年打つ必要があります。

完璧ではないが「重症化を防ぐ」ことに意味がある

インフルエンザワクチンは、すべての型に対応できるわけではありません。
毎年流行するウイルスの型が微妙に異なるため、「今年のワクチンはどれだけ当たるか」が重要になります。とはいえ、もし流行株と一致しなかったとしても、ワクチンには重症化を防ぐ効果があります。

たとえば、かかっても高熱や重い倦怠感が数日でおさまる、肺炎などの合併症を防ぐ、入院リスクを減らす――といった「ダメージ軽減効果」が期待できるのです。
例えるなら、転ぶときにプロテクターをつけているようなもの。ケガを完全に防ぐことはできなくても、ダメージを最小限にしてくれます。

腫れの対応と今後の注意点

今回のように、注射部位が腫れるのは珍しいことではありません。軽度の炎症反応として、多くの人が経験します。
ただし、3日以上腫れが続く、赤みが広がる、痛みが強くなる、発熱を伴うといった場合は医師に相談が必要です。まれに細菌感染や強い免疫反応のケースもあるため、長引く場合は早めに受診したほうが安心です。

また、ワクチンを毎年接種している人ほど、免疫が既にある分だけ反応が強く出ることがあります。次回以降は左右の腕を交互に打つなど、ちょっとした工夫でも負担が軽くなることがあります。

自費のワクチンは3,500円前後

今回の接種費用は3,500円でした。これは保険がきかない「任意接種」のため、自費になります。
自治体によっては高齢者や子どもを対象に助成制度がありますが、私のような一般の成人は基本的に全額自己負担です。
調べてみると、全国的には3,000〜4,000円前後が相場のようです。医療機関によってはもう少し安いところや、会社の健診とセットになっている場合もあるようです。

打ってよかったのか?

正直、在宅ワーク中心の生活なので、インフルエンザにかかるリスクは高くないと思っています。
それでも今回、思いがけずワクチンを打ったことで、自分の免疫が整った安心感があります。
予防接種は100%の防御ではありませんが、いざ感染したときに「重症化を防ぐ」という意味では価値があると感じました。

それに、こうしてブログのネタにもなったので、結果的には良い経験だったかもしれません。
みなさんも、もし医師から勧められたら、体調の良いときに一度検討してみると良いかもしれませんね。

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