Apple Watchのアップデートで睡眠スコアが進化?

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睡眠中の呼吸数や心拍数はなぜ変化するのか、そしてどこまでが正常なのかを解説します

Apple Watchの睡眠計測は「時間」から「質」へ

Apple Watchを購入してから半年以上が経ち、日々の運動量や心拍数の管理にはすでに欠かせない存在になっていましたが、最近のアップデートによって睡眠機能がさらに進化し、「どれくらい寝たか」だけでなく「どれくらい回復できたか」まで見えるようになったと感じています。

これまでは睡眠時間の把握が中心でしたが、現在は睡眠スコアという形で、その日の睡眠を100点満点で評価してくれるようになり、睡眠中の呼吸数や心拍数といったバイタルデータも含めて、より立体的に睡眠を振り返れるようになりました。

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実際の画面を見ると、睡眠スコアは以下の要素をもとに算出されていることがわかります。
• 睡眠の長さ(何時間眠れたか)
• 就寝時刻(自分の平均と比べて適切か)
• 睡眠中断(夜中にどれだけ目が覚めたか)

この3つを合計100点として評価し、その日の睡眠が「非常に高い」「高い」「普通」などの段階で表示されます。今回のデータでは、睡眠時間は5時間38分とやや短めだったものの、就寝時刻と睡眠中断のスコアが高く、結果として83点(高い)という評価になっていました。

数値を見てふと感じた素朴な疑問

毎日のようにデータを眺めていると、ある日ふと気になる点が目に留まりました。睡眠中の心拍数を見ると、最低は53拍/分なのに対し、途中で69拍/分まで上がっている時間帯があったのです。

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「寝ているはずなのに、なぜ心拍数が上がるのだろう」「これは体にとって大丈夫な状態なのだろうか」と、数値が見えるようになったからこそ生まれる疑問を感じました。

呼吸数についても同様で、睡眠中の呼吸数は10.5〜15回/分と記録されており、一定ではなく波のように上下しています。これらの変化を見て、何か異常が起きているのではないかと感じる人も少なくないと思います。

睡眠中に心拍数や呼吸数が変化する理由

調べてみてわかったのは、睡眠中に心拍数や呼吸数が変動するのは、むしろ正常な睡眠のリズムそのものだということでした。
人の睡眠は一晩中ずっと同じ深さで続くわけではなく、深い睡眠(ノンレム睡眠)と浅い睡眠・夢を見る睡眠(レム睡眠)を、およそ90分周期で繰り返しています。

深い睡眠に入っている間は、副交感神経が優位になり、体は強くリラックスした状態になります。そのため心拍数は下がり、呼吸もゆっくりで安定します。一方で、レム睡眠の時間帯になると脳は起きている状態に近づき、夢を見たり、記憶を整理したりするため、自律神経の影響で心拍数や呼吸数が一時的に上がることがあります。

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つまり、睡眠中に心拍数が50台まで下がったり、60台後半まで上がったりするのは、体がきちんと睡眠の段階を行き来している証拠であり、Apple Watchはその変化をそのまま可視化しているにすぎません。

どこまでが正常で、何に注意すればいいのか

今回のデータを基に、一般的に問題のない範囲を整理すると次のようになります。

• 睡眠中の心拍数:おおよそ50〜70拍/分
• 睡眠中の呼吸数:おおよそ10〜16回/分
• 夜間に上下するのは自然な現象

今回表示されていた数値は、いずれもこの範囲内に収まっており、睡眠スコアやバイタル表示でも「通常」と評価されていました。

一方で、心拍数が急激に上がったまま戻らない、息苦しさや無呼吸感で目が覚める、朝の強い頭痛や日中の強い眠気が続くといった自覚症状がある場合には、数値だけで判断せず、専門家に相談することが大切です。

Apple Watchの睡眠スコアやバイタル計測は、不安を煽るためのものではなく、自分の体調や生活習慣を静かに映し出す鏡のような存在だと感じました。運動量が多かった日、ストレスが強かった日、あるいは睡眠時間が短かった日などと照らし合わせて見ることで、「自分にとって調子のいい眠りとは何か」を考えるきっかけになります。

数値を怖がるのではなく、体のリズムを知るためのヒントとして向き合うことで、Apple Watchは単なるガジェット以上の価値を持ち始めるのではないでしょうか。

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