こんにちは、はっしーです。
毎年4月になると、必ずと言っていいほど「入社2日で会社を辞める人」が一定数あらわれます。
これ、本当に毎年います。
なので、わざわざ怖い顔をして、彗星でも落ちてくるような神妙な表情で「退職のご相談があります…」と、重々しく切り出す必要はありません。
「私が辞めたら会社に深刻なダメージが…1億円分の戦力を失うことに…」
なんて考えなくて大丈夫です。そんなことは、ほぼありません。
入社数日であれば、もっとカジュアルでいいのです。
「辞めるので、お給料はこちらの口座にお願いします」
これを手紙かメールで、淡々と送る。それだけで十分です。
※もちろん、社会人として最低限の礼儀は込めつつ、ですが。
「辞めます」と電話で言ってはいけない理由
ここでひとつ、大事なポイントがあります。
退職の意思は、電話ではなく「メールか手紙」で伝えましょう。
なぜかというと、入社2日で電話で「辞めます!」と言われた場合、会社側は“社会通念上”、一応こう言わなくてはいけません。
「考え直してみないか…?」
これは、ほぼテンプレです。
これを言わないと「社員を人と思っていない冷たい会社」という評価になりかねないからです。
一方で、メールや手紙であれば、
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文面として残る
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お互い冷静に処理できる
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決定事項として扱いやすい
と、会社側も「はい、承知しました」で済ませやすい。
ですので、入社直後の退職連絡は、電話ではなくメールか書面がベストです。
「やっぱやめるのやめます」は原則ナシ
もう一つ、重要なことがあります。
「やっぱり退職やめます」は、基本的に通りません。
入社2日で「辞めます」と言ってしまうと、多くの会社からは「この人は続かないタイプ」と見なされてしまいます。
その状態で「やっぱ戻ります!」と言っても、会社としては正直、扱いづらい存在です。
「会社辞めますをやめます!」
「やっぱり、会社辞めますをやめますをやめます!」
こんな往復ビンタに付き合っている余裕は、どこの会社にもありません。
ですので、退職の連絡をする前に、本当に辞めて大丈夫かだけは冷静に考えてからにしましょう。
絶対に「振込先口座」だけは伝えておこう
ここからは会社側の視点の話です。
毎年かならず、
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数日出社したあと突然来なくなる
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電話もつながらない
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住所に行っても既にもぬけの殻
という、“完全バックレ”パターンの人が出てきます。
「バックレるのは本人の自由」といえばそれまでですが、会社には働いた日数分の給与を支払う義務があります。
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労働基準法的にも
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経理処理的にも
ぜっっったいに、払わないといけないのです。
ところが、本人と連絡が取れない。
口座も分からない。
住所も違っているかもしれない。
こうなると会社はどうするかというと:
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もう住んでいないかもしれない住所に
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内容証明郵便を何度も送り
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「音信不通である」という事実を、半年くらいかけて証明する
という、謎の事務作業が発生します。
正直、めちゃくちゃ面倒です。
なので、退職届や退職メールには必ず「振込先の銀行口座」を書いておきましょう。
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あなた → ちゃんとお金がもらえる
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会社 → 経理処理がスムーズに終わる
お互いにとって Win-Win です。
会社側も「戦力にならない社員が早めに消えてくれて助かった…」と心の中でホッとしているかもしれません。
数日で辞めるということは「無差別級」で戦うということ
ここからは余談ですが、かなり本質的な話です。
数日で会社を辞めて無職になる、というのは「社会の無差別級」に行くということです。
入社2日で逃げたという履歴を持った人を、「ちゃんとした会社」が正社員として採用したがるか……といえば、現実はなかなか厳しいです。
そうなると次の選択肢は、
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個人で稼ぐ
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フリーランス
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自営業
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バイト・フリーター
といったルートが中心になります。
ここでひとつ実例。
私の友人 M は、介護系の営業職に就いていました。
あまりにも仕事が暇で、
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昼寝しまくる
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適当にやっているのに営業成績トップ
という状態になり、「これはダメだ」と感じて退職しました。
その後、うちの事務所(はっしー事務所)でたった2週間ほど修行したあと、さくっと独立・起業。
2年後には、
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年商4,000万円
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営業利益 50%
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社員は本人ともう1人だけ
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場所は静岡というそこそこ地方
という、鬼のような数字を叩き出しました。
これだけ聞くと「やっぱ辞めて独立一択じゃん!」と思うかもしれませんが、大事なのはここです。
無差別級は、本当に「何もかも自己責任の世界」だということ。
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体重別階級なし
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年齢・性別・国籍・学歴・資産、すべて不問
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守ってくれる組織もない
そのなかで、
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頭が良く
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資金力もあり
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めちゃくちゃ働ける人
が市場の大半を持っていきます。
その次に、
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資金力はなくても、
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頭を使い、
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泥のように働ける人
が残りのパイを取り合います。
それが「無差別級」です。
そこに放り出されてもきちんと戦える人でないと、最悪「底辺のアルバイト・フリーター」で一生を終えるリスクもあります。
本当に辞めるべきかは、冷静に・慎重に
ここまで書いておいてなんですが、
「辞めるな」とは言いません。
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合わない会社は本当に合わない
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精神的に無理なら早く離れた方が良い
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変な会社にしがみつく必要は全くない
これもまた事実です。
ただし、
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感情の一瞬の爆発だけで決めていないか
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逃げたあとの自分の人生プランを1mmも描いていないのではないか
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「とりあえず辞めてから考えるか〜」になっていないか
ここだけは、一度立ち止まって考えてみてください。
**数日で会社を辞めるというのは「人生のモードを切り替える大きな決断」**です。
そのうえで、
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辞めるなら、メールか手紙できちんと伝える
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口座情報は必ず残す
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「やっぱ辞めるのやめます」はやらない
この3つだけ守れば、少なくとも「迷惑を最小限にして去ること」はできます。
そして無差別級で戦う覚悟があるなら、そこから先は、あなたの本気次第でどうとでもなります。
退職そのものよりも、その後をどう生きるかのほうが、よっぽど大事です。


