近年、Twitter(現X)やInstagram、FacebookといったSNSを活用して、自分の持ち物を個人間で売買しようとする人が増えています。メルカリやヤフオクといった専用プラットフォームではなく、あえてSNSを使うのは、フォロワーとのつながりや拡散力を利用できる点に大きな魅力があるからです。
しかし、同じように出品しても「すぐに買い手がつく人」と「全く反応がない人」がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。本記事では、SNSでの個人売買を成功させるための具体的なコツを解説いたします。
値段がつきやすいもの・つきにくいもの
まず大前提として、売ろうとする品物によって「値段がつきやすいもの」と「つきにくいもの」があります。
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値段がつきやすいもの
代表的なのはゲームソフトやゲーム機本体です。中古市場が確立されており、ほぼ相場が決まっているため、出品する側も買う側も安心して取引できます。
例えば最新作のゲームソフトなら、中古ショップの買取価格やフリマアプリでの取引相場を調べれば、適切な金額を提示しやすいのです。 -
値段がつきにくいもの
一方で、車やバイクなどは非常に値段が読みづらい代表例です。
同じ車種でも「走行距離」「傷や修復歴」「改造の有無」「整備記録」などで大きく価格が変わります。ある中古車店では200万円で売っていても、別の専門店では350万円、さらに別の店では400万円以上になることも珍しくありません。これは店舗の得意分野や整備のレベル、保証の有無などによって「付加価値」が変わるからです。

個人売買においても、この「相場の明確さ」が重要なポイントになります。相場が明確なものは比較的スムーズに売れ、相場が曖昧なものは「どんな伝え方をするか」が売れ行きを大きく左右します。
売れない投稿の典型例
SNSを眺めていると、売れない人の投稿には共通点があります。
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投げやりな表現
「○○欲しい人いますか?」「売ろうかな」や「売ったら買いたい人いますか?」といった曖昧な書き方をしているケースです。このような投稿は、売り手自身が売ることに本気ではない印象を与えてしまいます。
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価格が提示されていない
「詳細はDMでお願いします」とだけ書かれている投稿も多く見かけます。しかし買う側としては、そもそも値段が分からない状態では興味を持ちにくいものです。不要品を「誰かに押し付ける」ような雰囲気があると、さらに反応は鈍くなります。
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写真や情報が不足している
商品の写真が暗かったり、ぼやけていたり、そもそも掲載されていなかったりする投稿も売れにくい傾向があります。特に車やバイクのような高額品では、詳細な写真がないと安心感を持てません。
売れる投稿の特徴
一方で、短時間で売れてしまう投稿には、いくつかの共通する工夫があります。
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価格を明確に提示する
「2010年の○○を○○円でお譲りします」とはっきり書かれている投稿は強いです。買い手は「この金額なら検討できるかどうか」を即判断できます。
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状態や内容を具体的に書く
「新品同様」「走行距離は3万km」「多少の小傷あり」など、商品の状態を明確に伝えることが信頼につながります。
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ポジティブな理由を添える
「家庭環境が変わったため」「新しいモデルに買い替えたため」といった売却理由が添えられていると、買い手も安心しやすくなります。
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渡し方を具体的にする
「今週中に直接お渡しできます」「○○駅付近で手渡し可能です」といったように、受け渡しのイメージを描ける文章は安心感を与えます。
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写真を丁寧に撮影する
背景が整った明るい場所で撮影した写真は、それだけで印象が良くなります。まるでお店の商品紹介ページのように清潔感があると、SNSでも目を引きます。
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拡散を軽くお願いする
「興味のある方に届くようリツイートしていただけると嬉しいです」と添えている投稿は、自然に拡散されやすくなります。
信頼を築く対応の大切さ
SNSでの個人売買は、フォロワーや共通の知人を介した「人と人との取引」であることが多いです。そのため「安心感」が非常に重要になります。
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迅速な返信
質問に対して丁寧かつ迅速に答えることで、誠実さが伝わります。
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やりとりを公開する
リプライで「DMしました」「ご返信ありがとうございました」などと書くと、第三者から見ても「この人は丁寧だ」と伝わります。
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ネガティブな雰囲気を出さない
「不要だから」「仕方なく手放す」といった言葉より、「次に大切にしてくれる方へ」といった表現のほうが好印象です。
結果的に「この人からなら安心して買える」と思わせることが、最速で売れるコツになります。
まとめ
SNSで個人売買を成功させるポイントは、ただ「売ります」と書くだけではなく、お店の販売ページのように明確で誠実な情報発信をすることです。
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相場がはっきりしている商品は早く売れる
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車やバイクのように相場が曖昧な商品は、情報量と信頼感がカギ
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値段・状態・理由・受け渡し方法を具体的に書く
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写真は明るく丁寧に
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丁寧な対応で安心感を与える
この基本を押さえるだけで、SNSでの売買は格段にスムーズになります。結局のところ「売れるかどうか」は、商品よりも投稿文や対応の姿勢に大きく左右されるのです。


