もし昨年12月にJEPQとQQQを1000万円ずつ購入していたら?

投資・マーケット
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1年前に「もしあなたがJEPQとQQQをそれぞれ1000万円ずつ購入していたら」その後の1年間でどれだけ変化したのか計算してみました。

今回は実際の市場データを用いながら、為替を1ドル150円で固定したという前提で、検証を行っていきます。税金も取り入れ、現実的な視点で比較していきたいと思います。


昨年12月に1000万円を投資していたらどうなるか

まず、1000万円をドルに換算すると、為替150円の条件では66,666ドルになります。

この金額をJEPQとQQQにそれぞれ投資したと仮定して、1年後の評価額を計算していきます。

参考にするデータでは、QQQが約20%前後、JEPQが約14〜17%となっています。
今回はJEPQは中央値である15%を使用して計算を進めます。

JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF (JEPQ) Dividend History | Nasdaq

項目

設定内容

投資額

1000万円

為替レート

1ドル=150円(固定)

投資可能額(USD)

66,666ドル

QQQ 1年リターン

約+20%

JEPQ 1年リターン

約+15%

売却益への税率

20.315%

今年の4月など局所的に暴落しましたが、トータルでは良い結果が残りましたね!

では、実際の金額を計算してみます。

ETF

1年後の評価額(USD)

円換算(150円)

利益(税前)

税引き後利益

QQQ

80,000ドル

約1200万円

約200万円

約159万円

JEPQ

76,666ドル

約1150万円

約150万円

約119万円

QQQの場合、1年間20%で運用すると80,000ドルになり、150円換算では約1200万円です。
利益は200万円となり、これに20.315%の税金がかかるため、税引き後の利益は約159万円になります。

対してJEPQは66,666.67ドルを15%で運用すると約76,666.67ドルとなり、円換算では1150万円です。利益は150万円で、税引き後の利益は約119万円になります。


なぜJEPQは上昇相場でQQQに勝ちにくいのか

JEPQはナスダック銘柄を中心に構成されている点ではQQQと似ていますが、もっとも大きな違いは「カバードコール戦略」を採用していることです。この戦略は、保有している株式に対して一定価格以上で売る権利(コールオプション)を市場に売り、その代わりにオプションプレミアムという収入を得るという仕組みです。

この仕組みにはメリットとデメリットがあります。

メリットは、上昇相場でなくても安定して収入を得られることです。特に市場が下落したり横ばいの時期は、ボラティリティが高まることでオプションの価格も上がり、むしろ分配金が増える場合もあります。つまり、株価が下がっているにもかかわらず、毎月の分配金が増えるという現象が起きることもあり、投資家にとって精神的に非常に大きな支えになります。


資産成長ならQQQ、サイドFIREならJEPQという選び方

もしロボットのように感情を完全に排除して売買できるなら、QQQをひたすら買い続け、上昇相場の波を全て取りに行く方が資産形成には向いています。しかし、実際には多くの人が下落局面でメンタルを崩し、思わず売ってしまうことがあります。

JEPQのように毎月分配金が入り、しかも下落相場でも増える可能性があるETFは、投資家のメンタルを大きく支えてくれます。特にサイドFIREのように、投資からのキャッシュフローを生活費の補助にしたい人にとっては、毎月安定して収入が得られるというのは大きな安心感です。

急騰相場をすべて取りに行くことはできないものの、今年の差である5%程度であれば、心の安定と引き換えに十分許容できると感じると思います。

JEPQは上昇相場での伸びを一部犠牲にする代わりに、下落局面や横ばい相場で強さを発揮し、さらに毎月安定した分配金が受け取れるという独自の強みを持っています。価格もある程度上昇しつつ、毎月の収入も得られるという設計は、サイドFIREを志向する投資家にとって理想的といえそうですね。


目的に応じて選べばどちらも“正解”

今回の検証では、QQQの方が1年間のリターンは高く、強い上昇相場ではその優位性がはっきり出ました。しかし、JEPQが劣っているわけではなく、むしろ異なる目的に最適化されたETFです。純粋に資産を最大化したいならQQQが向いていますし、精神的な安心感や安定したキャッシュフローを重視するならJEPQが向いています。

投資において本当に大切なのは、自分が何を求めているのかを理解し、その目的に合った商品を選ぶことです。今回のシミュレーションが、自分に合った投資スタイルを考えるきっかけになれば幸いです。

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