437Mと666M、BMW F80 M3の純正ホイールを履き替えてレビュー

クルマ
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さて、久しぶりに車のことを書いてみたいと思います。
今回はタイヤとホイールを変更したので、その感想をまとめてみます。

BMW M3は、発売から10年以上が経過した今でも純正ホイールの人気が非常に高い車です。
多くのユーザーが社外品に交換せず、当時の純正ホイールをそのまま履き続けています。これはMモデル全体に言える特徴かもしれません。

M3と純正ホイールの魅力

少し前の世代である BMW M3 にも象徴的なホイールがありました。
ダブルスポークデザインの260Mというホイールです。このホイールはいま見ても非常に雰囲気があり、装着している車を見ると「やはりM3はこれだな」と思わせるような魅力があります。

同じように、F80やF82の時代にも非常に人気のあるホイールがあります。
それが19インチの437Mです。シルバーとブラックの2種類があり、どちらも人気があります。

このホイールは鍛造ホイールで、強度が高いにもかかわらず非常に軽量で、しかもデザインのバランスがとても美しい。発売から年月が経った今でも人気が衰えません。

チューニングされた車両でも、この437Mをあえて残す人は多いです。
車高調などで車高を調整し、ツライチに近いバランスで装着すると非常にまとまりがよく、F80 M3のキャラクターにとても合っています。

666Mというクセのあるホイール

しかしF80の後期、コンペティションモデルに設定されたホイールの中に、もう一つ気になるものがありました。それが666Mです。

最初に見たときは正直なところ「これは少しかっこ悪いのではないか」と思いました。星形のような独特のスポーク形状で、少し派手すぎるというか、ややチンピラっぽい印象すらありました。

ところが何度か見ているうちに、だんだん癖になってきます。よく見るとスポークの肉抜きが非常に大胆で、鍛造ホイールらしく造形がシャープです。スポーク自体はかなり細いのですが、強度を確保しながら美しい立体感を作っており、全体のバランスがだんだん良く見えてきます。

19インチでも十分大きいのですが、20インチになるとさらにワイルドな印象になり、よりレーシングな雰囲気が強くなります。結局一度は履いてみたいと思い、この20インチの666Mを購入しました。

今回の比較は次の組み合わせです。
437MにはMichelin Pilot Sport 5
666MにはMichelin Pilot Sport 4S を装着しています。

437M+Pilot Sport 5の走り

まず437MとPilot Sport 5の組み合わせですが、これは非常に軽快です。切り返しが速く、ステアリングに対する応答もクイックで、まさに3シリーズらしい軽快な走りになります。コーナーに入るときの切れ込みも鋭く、峠道などを走っているととても気持ちがよいタイヤです。

もちろん19インチなので、国産スポーツカーの17インチなどと比べると若干切れ込みの遅さを感じる場面はあります。それでも高速道路など速度域が高い場面では安定感があり、M3とのバランスは非常に良いと感じました。

ただし乗り心地に関しては、想像していたよりもやや硬めでした。小さな段差や荒れた路面では、ゴツゴツとした突き上げがあり、M3のサスペンションと組み合わさると意外とダイレクトに入力が伝わってきます。またアクセルを強く踏み込んだときには、リアタイヤがやや滑りやすく感じる場面もありました。ハイグリップタイヤではあるものの、この車のパワーを完全に受け止めるには少し余裕が足りない印象もあります。

666M+Pilot Sport 4Sの印象

気になっていた20インチの666Mに交換しました。

最初に乗ったときの感想は「思ったより曲がらない」というものでした。ステアリングを切っても反応が穏やかで、より大きくハンドルを回さないと曲がっていかない感覚があります。最初は少し疲れる印象もありました。

しかし10分ほど乗っているとすぐに慣れてしまいます。数日乗ると違和感はほとんどなくなりました。

応答は全体的に穏やかです。例えば路上の落下物を避けるような瞬間的な操作では、437Mよりも少し遅れて追従する感覚があります。峠道で石をかわすような場面では、437Mのほうが軽快です。

ただし性能が低いわけではありません。Pilot Sport 4Sはグリップが非常に高く、しっかり追従してくるので安心感があります。単純に応答特性がマイルドになるという印象です。

乗り心地とトラクションの変化

そして意外だったのは乗り心地です。20インチは偏平率が低いため乗り心地が悪くなると思っていましたが、実際にはむしろ快適でした。直線で路面が荒れている場所や、段差を越えるような場面では、19インチの437Mよりも突き上げがマイルドに感じられます。

437Mのときは路面の入力がゴツゴツとダイレクトに伝わってきましたが、666Mではそれが少し丸くなります。全体のフィーリングも落ち着き、どちらかといえば5シリーズや6シリーズのようなGTカー的な雰囲気になります。長距離を走っても疲れにくい印象です。

これは購入前の予想とはかなり違いました。20インチは乗り心地が悪いという先入観があったので、この点は本当に驚きました。もしM3を日常使いするのであれば、むしろ666Mのほうが快適かもしれません。

さらにリアタイヤのサイズが大きくなった影響もあり、トラクションはかなり向上しました。アクセルを開けてもリアが滑りにくく、しっかりと路面を捉えて加速していきます。M3のパワーをきちんと受け止めている感覚があります。

まだこの仕様でサーキットを走ったことはありませんが、例えば高速コーナーが多いサーキット、特に富士スピードウェイのようなスピードレンジの高いコースでは、666Mのほうが良いパフォーマンスを出す可能性が高いと思います。

一方でコンパクトな峠道や、小さなサーキットであれば、軽快な437Mのほうが良い結果になるかもしれません。

437Mはスポーティで軽快なフィーリング。
666Mは安定感がありGT的なフィーリング。

同じM3でも、ホイールとタイヤの組み合わせでここまで性格が変わるのは面白いです。

もし交換を検討している方がいれば、参考にしていただければと思います。

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