広告で見かけた「月額825円〜」の衝撃
最近、Yahooの広告で目を引くものがありました。
「ブリヂストンが提供するタイヤのサブスクリプション、月額わずか825円から利用可能」。
正直なところ、最初に見たときは「これは面白い仕組みだな」と思いました。定額制でタイヤが使えるなら、なんだかすごくお得そうに聞こえますよね。
ただ同時に「おそらく一番安いプランは軽自動車用だろうな」と直感しました。
実際にクリックして詳しく見てみると、やはりその通り。例えばスバル・レヴォーグのようなファミリー向けスポーツワゴンを選ぶと、スタンダードコースの月額は8,239円。しかも契約期間は3年間固定で、総額は296,604円(税込)。
ここで私は「あれ、これって意外と高いのでは?」と疑問を持ちました。
リースとは違う「分割購入+保証」型のサービス
最初のイメージとしては「リース契約のように常に新品を供給してくれる仕組み」かと思ったのですが、実態は全く違いました。
Moboxのサービスは以下のような内容です。
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契約時に新品タイヤ4本を受け取る(所有権はユーザーにある)
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初回の取付作業が込み(組込み、バランス、脱着、センターフィット)
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パンク補償は2年間で1回のみ、最大2本まで新品交換
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脱着・ローテーションは3回まで
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窒素ガス充填と点検は無制限
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摩耗による交換は対象外
つまり「分割払いに補償や点検をセットした商品」というのが正しい理解です。リースのように「常に新品を維持できる」ものではありません。
例えば REGNO GR-XⅢ(225/45R18) の場合、スタンダード3年プランで月額8,239円、総額296,604円。一方で、Yahoo!ショッピングなどでは同じタイヤが**約135,120円(税込・送料無料、ポイント還元込みで実質12万円台)で購入可能です。
Moboxの総額なら2.5セット(10本分)**買えてしまう計算になります。
パンクや摩耗時の「安心感」は本当に必要か
では、Moboxはどんな場面で役立つのか。
確かに走行中にパンクしてしまったとき、Moboxなら最大2本まで新品に交換してもらえるのは安心です。
しかし、軽度なパンクなら街のショップで数千円で直せますし、修理の難しいパンクやバーストであれば、前2本、後2本で揃えて新品交換してもお釣りがきます。
そして最大の問題は「摩耗交換が対象外」という点です。走行距離が多い人やハイパフォーマンス車に乗る人の場合、数年で摩耗して使い切ってしまっても新品交換はなし。結果的に自費で再購入しなければなりません。
結局のところ、「安心料を払うかどうか」がMoboxの本質といえるでしょう。
Moboxが向いている人・向いていない人
私なりに整理するとこうなります。
Moboxが向いている人
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車に詳しくない、タイヤ交換に不安がある人
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一括購入の資金を用意できず、分割で払いたい人
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「とにかく相談できる安心感」が欲しい人
Moboxが向いていない人
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ネットで価格比較でき、相場を理解している人
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一括で購入できる資金がある人
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年間走行距離が多く、摩耗交換が必要になる人
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信頼できるショップをすでに持っている人
まとめ ― Moboxは「保険付きの分割払い」
最初は「月825円でタイヤが使える!」というインパクトに驚きましたが、調べてみると実態は分割払い+補償パックでした。
確かに「急な出費を避けたい」「車のことは詳しくないけど安心して任せたい」という人には向いているサービスだと思います。
しかし、ネットで調べて自分で購入・交換できる人にとっては、総額30万円で1セットというのは明らかに割高です。
要するに、Moboxは「安くタイヤを使う仕組み」ではなく、安心感をお金で買う仕組み。
安心を取るか、コストを取るか――その価値観次第で評価が大きく分かれるサービスだと感じました。





