インターネットの世界に生きていると、迷惑メール(スパムメール)は避けて通れない宿命のようなものだと思っています。
これまでにも、フィッシング詐欺から架空請求メールまで、あらゆる迷惑メールを受信してきましたが、正直なところ「ここまで話題性のあるスパムメール」は見たことがありませんでした。
そう、それが 株式会社ワークタンクの“関戸さん”からのメール です。
ある日突然、私のメールボックスに1通のメールが届きました。
いつもお世話になっております。株式会社ワークタンクの関戸と申します。
mailto:info@wtage.net
TEL : 03-6821-3410
案件情報がありましたら、メールしてください。すぐに候補者を返信いたします。
案件情報を頂く際は、
★①責任者様の携帯番号
②会社の代表番号
③スキル見合いではなく、必ず案件の単金額のご記入お願いします。
④外国籍は不可かどうか
⑤必須言語の経験年数
①-⑤をご提示頂きますようお願い致します。
申し訳ございませませんが、
初回のお打ち合わせはZOOMやWeb会議では対応しておりません。
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【今週の登録者】
☆34才 JAVA開発経験
☆27才 JavaScript開発経験
☆37才 SAP開発経験
他にもJAVA .net C++ Linux Oracle サーバー構築 ネットワーク等のエンジニア
が登録しておりますので、何なりとお申し付けください。
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ID 014
性別 男性
出身地 埼玉県
現住所 東京都
年齢 34
最終学歴 4年制理系大学卒
勤務先の業種 ソフトウェア・情報処理
現勤務先の従業員規模 11~49名
現在の年収 400 ~ 450 万円
現在の勤務状況 在職中
経験職種・経験年数 プログラマー(Web・モバイル関連)
〜〜〜
最初に読んだときは、「ああ、典型的なSES営業スパムだな」と軽く流すつもりでした。
ところが、このメールには何ともいえない奇妙な“味”があったのです。
文面はなぜか妙に丁寧で、登録者一覧も細かく掲載されており、まるで「古き良きインターネット」時代の営業メールを読み返しているような感覚を覚えました。
ただ、当然ですが、私は一度もワークタンク社に問い合わせをした記憶はありませんし、ましてや人材紹介を依頼したこともありません。
「これは一体……?」
好奇心が刺激され、ついメールの文面を検索してみることにしました。
すると驚くべきことに、このワードがヒットするヒットする。
そして、たどり着いたのが 株式会社Version7(https://ver7.co.jp/) のブログ記事「株式会社WORKTANKの関戸さんとは何者か」 でした。
■ ver7ブログのコメント欄が“情報の宝庫”だった
このブログ記事は2014年の投稿にも関わらず、
2025年の今もコメント欄が更新され続けているという異常な息の長さ を誇っています。
しかも、そのコメント欄では全国の企業担当者たちが
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「うちにも来た!」
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「昔はFAXで来ていた」
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「気になって訪問してみた」
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「関戸さんは実在した」
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「いや、代々続く襲名制らしい」
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「20年前にも同じメール届いてた」
など、まるで都市伝説の“目撃談”を寄せるかのように、スパムメール体験談を共有しているのです。
私は読みながら、気づけば「20年間続くスパムメール文化をここまで見事に継承している会社があるのか……?」と感心してしまいました。もはや迷惑メール界の“レジェンド”と呼んでも差し支えありません。
■ どうやら“筋金入りのスパム業者”らしい
コメント欄を丁寧に読み進めると、ワークタンク社にまつわる実態が徐々に浮かび上がってきます。
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20年以上前から同じ営業手法
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当時はFAX → 現在はメール
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担当者名は「関戸」で固定されている(襲名制説あり)
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ドメインを頻繁に変えてスパムフィルタを回避
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配信停止リンクは信用されていない
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Web会議をなぜか断固拒否
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訪問した人の証言によると、実在はするらしい
このあたりの“妙な一貫性”が、かえって都市伝説を強化しているように感じます。

特に驚いたのが、
「私は実際に会いに行ってみました」
という強者が複数存在すること。
彼らの証言を総合すると、
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どうやら会社はちゃんと存在する
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社長はクセの強い人物らしい
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一応事務所もある
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でも成果はあまり期待できない
という、なんとも言えないリアリティのある状況が見えてきます。
普通のスパムメール業者であれば、会社の実態など存在しないことも多いのに、ワークタンク社の場合、どうやら“実在のグレーゾーン企業”というジャンルに分類されるようです。これはこれで希少です。
■ しかし、20年以上続いているという事実がすごい
正直、この会社のメール手法には疑問しかありませんが、
ただ一つだけ素直に感心した点があります。
それは 「20年以上も同じ営業手法を続けている」という驚異の持続力 です。
IT業界は移り変わりの激しい世界です。
トレンドや技術、営業スタイルも日々変化します。
しかしワークタンク社は、1990年代後半からずっと変わらないスタイルで進んできたように見えます。
時代がFAXからメールへ移行しても、
SES業界が洗練されていっても、
Web会議やオンライン商談が普及しても、
彼らだけは一切ブレない。
ある意味、これほど“筋金入り”のビジネススタイルを貫いている会社は珍しいのではないでしょうか。
そこに歴史と伝統(?)を感じてしまうのは私だけでしょうか。
事業に変革を!経営を楽しむ情報メディア Z-EN というサイトでは、「株式会社WORKTANKの関戸さんからの迷惑メールを完全にブロックする方法を考える」と称して、複雑に変更を繰り返すドメイン対策など、多角的に紹介しています。
そして衝撃の事実…ワークタンク社のWebサイトが「20年前のまま」
興味が湧いて、公式サイトもチェックしてみました。
……開いた瞬間、静まり返りました。
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レイアウトは横幅600px
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ガラケー時代を思わせる無骨なデザイン
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ロゴは謎の手書き風
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全体的に時代が止まっている
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もはや“平成レトロ”という言葉すら贅沢
今後、他社にエンジニアを紹介する前に、
まず自社のWebサイトを整備したほうが良いのではないか……?
と心から思いました。
(いや、むしろこの“変わらなさ”を芸風として続けているのかもしれませんが……。)
結論:スパムメールとしては迷惑。でもネタとしては一級品。
もちろん、ビジネスメールとしては迷惑以外の何ものでもありません。
返信もすべきではないし、配信停止リンクも踏むべきではありません。
しかし一方で、
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20年以上の歴史
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全国に散らばる“目撃者”たちの証言
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襲名制に近い営業担当「関戸」
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変わらないWebサイト
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消えずに続くUrban Legend感
これだけ材料が揃えば、もはや “ネット界の文化遺産” と呼んでもいいのかもしれません。
ある意味、私はこのメールが届いたことで、
“長く続くネットの歴史の1ページを体験できた”
という奇妙な達成感すら覚えました。
もちろん、今後届くメールはすべて迷惑メールフォルダに自動で突っ込まれる運命ですが……。
まとめ
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ワークタンクの関戸さんメールは20年以上続く“伝説級スパム”
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ver7のブログで全国の被害者たちが情報交換している
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会社は実在し、関戸さんもたぶん実在
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ただしスパムフィルタ回避など手法はかなり巧妙
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Webサイトは20年以上前のまま
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トホホと思いつつ、もはやネット文化として面白い側面もある
迷惑メールでここまで楽しませてくれる企業は、他にないかもしれません。






